故・チャールズ・チャップリンのデビュー100周年プレ公演として同氏の名作映画の声をライブでアテレコをする、声優口演スペシャル『ヴォイス オブ チャップリン』の製作発表会が都内で行われ16日、山寺宏一、野沢雅子ら豪華声優8人が出席した。もともと無声映画として製作されたチャップリン作品に改めて声を吹き込む同“口演”。山寺は「完成された作品に声をあてるのは神への冒涜というか、『余計なことするな！』と思われるかもしれませんが、意外と面白いんじゃないかと思っていただければ」と意気込んだ。

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　他には宝亀克寿、井上喜久子、平田広明、羽佐間道夫、近石真介、千葉繁、チャップリン協会会長の大野裕之も登壇。あまりの豪華メンバーに司会から「内閣発足会見」と例えられ“総理大臣”に任命された羽佐間が「声優口演でも、チャップリンだけは初めて」と語ると、山寺は「一回やりましたよ」とチクリ。すると羽佐間は「この人、すぐ人の間違いを指摘してくる。うるさい秘書官だな」と明かし、笑わせた。

　ナレーションを務める近石真介は集まった声優陣を見て「とにかく口から生まれた連中ばかり」と苦笑。それでも、コンマ数秒に言葉を吹き込む難役をこなす一流プロたちに「見事な連中です。戦後のひとつのアテレコ文化の集大成」と絶賛した。野沢は「セリフのないところに（セリフを）入れて壊してしまったら大変。でも、入れたことによって、お年寄りの方が字幕の画面じゃ追いつけないのが、こういう話なんだってわかっていただいて、1人でも多くの方に楽しんでいただければ」と胸を張った.

　同口演は3月29日、30日に赤坂ACTシアターで上演。