日本文学振興会は7日、第148回芥川賞・直木賞(平成24年度下半期)の候補作を発表した。芥川龍之介賞候補には、今回で4度目のノミネートとなる舞城王太郎氏の『美味しいシャワーヘッド』をはじめ全5作が選出。直木三十五賞候補には、『図書館戦争』シリーズなどで知られる有川浩氏の『空飛ぶ広報室』をはじめ、戦国時代を背景に絵仏師の生涯を描いた安部龍太郎氏の時代小説『等伯』など、幅広いジャンルから全6作が選ばれた。『ふくわらい』の西加奈子氏、『何者』の朝井リョウ氏はともに2度目のノミネートで、朝井氏は平成生まれ初の直木賞受賞者となるか注目が集まる。受賞作を決める選考会は16日、東京・築地「新喜楽」にて行われる。 芥川賞・直木賞は昭和10年に制定。芥川賞は新聞・雑誌に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌、堪能本で発表された短篇および長編の大衆文学作品を対象に優秀作を選定する。
2013/01/07