第25回東京国際映画祭/TIFFCOM主催のセミナー『映画界大論戦 プロデューサーVS学生』が25日、都内のホテルで行われ、映画プロデューサーの中沢敏明氏、川村元気氏が登壇した。
中沢プロデューサーは、交通事故による多発性外傷で17日に急逝した映画監督・若松孝二さん(享年76)の訃報を受け、イギリスのグラフィックノベル『風が吹くとき』を原作に、実写映画化を共に企画していた事を語った。
「若松監督と半年くらい話を進めていて、俳優は本木雅弘でやろうと話していたんだけれど……監督は僕も大好きな人なんだけれど、頑固な人でね。なかなか内容の面で、僕と方針が合わなくて結果的には別々にやろう。また次回の作品で一緒にやろう、と言っていたときにこういうことになって大変残念だと思っている」と沈痛の面持ち。また、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(08)、『キャタピラー』(10)など性や暴力・政治などをテーマに、徹底して反権力を描き続けたその姿勢を「監督によっては、プロデューサーの意見を現場で思うように変える人もいるけど、若松監督はこうやりたいんだと正直に明言して戦う人」と偲んだ。
同セミナーには、映画界の第一線で活躍するプロデューサーが登壇するとあって、国内外から多くの学生や映画ファンが集まった。若者が抱く映画界に対しての疑問や期待に答えると共に、これからの映画のあり方を語り合うQ&Aのコーナーも設けられ、活発な意見交換が行われた。
自身も単館系の作品が好きで、学生時代には年間300本近くの作品に触れたという川村プロデューサーは「たくさんの原作や映像作品の中から、素直に自分の胸を打たれた部分を、なんで感動したのかと巻き戻しながら考える事。最近は映画会社に入ってきて映画が好きですっていう人でも、『じゃあ、若松監督の『寝盗られ宗介』を知ってるか』と聞くと観ていないという(笑)。作品を無心で観られるチャンスは、学生時代が最後。たくさんの作品を観て、自分の中にどう残していけるのかが大切」と映画業界を志す若者へエールを送った。
中沢プロデューサーは、交通事故による多発性外傷で17日に急逝した映画監督・若松孝二さん(享年76)の訃報を受け、イギリスのグラフィックノベル『風が吹くとき』を原作に、実写映画化を共に企画していた事を語った。
同セミナーには、映画界の第一線で活躍するプロデューサーが登壇するとあって、国内外から多くの学生や映画ファンが集まった。若者が抱く映画界に対しての疑問や期待に答えると共に、これからの映画のあり方を語り合うQ&Aのコーナーも設けられ、活発な意見交換が行われた。
自身も単館系の作品が好きで、学生時代には年間300本近くの作品に触れたという川村プロデューサーは「たくさんの原作や映像作品の中から、素直に自分の胸を打たれた部分を、なんで感動したのかと巻き戻しながら考える事。最近は映画会社に入ってきて映画が好きですっていう人でも、『じゃあ、若松監督の『寝盗られ宗介』を知ってるか』と聞くと観ていないという(笑)。作品を無心で観られるチャンスは、学生時代が最後。たくさんの作品を観て、自分の中にどう残していけるのかが大切」と映画業界を志す若者へエールを送った。
2012/10/26