俳優の大東駿介が13日、東京・天王洲の銀河劇場で行われたCBC制作のTBS系スペシャルドラマ『ハイスクール歌劇団☆男組』の製作発表会見に出席した。名古屋に実在する高校の実話をベースに、文化祭の出し物として男子だけでタカラヅカミュージカルに挑戦する高校生たちの青春ドラマ。劇中劇「ロミオとジュリエット」でジュリエット役を演じた大東は、女装という挑戦も含め、「学生時代の気持ちに帰って打ち込めた」と晴れ晴れとした表情で、共演者たちと練習を重ねたラインダンスなどを見どころに挙げていた。

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　大東は「女装した姿にちょっと自信を持っていたんですが、初めて鏡を見た時、正直な話、びっくりしました。その衝撃は今もひきずっています…」と苦笑い。ロミオ役の川島直弥を演じた入江甚儀が「ジュリエット役の大東くんをきれいだなと思ってしまった自分に迷い感じています」と告白すると、大東も「愛おしさでいっぱいでした」と見つめ合い、笑いを誘っていた。

　会見には、タカラヅカミュージカルに挑戦する「ハイスクール歌劇団☆男組」メンバーも勢ぞろいし、大東扮する主人公・米原弘樹が憧れる女子高校生・早瀬まどか役の女優・桜庭ななみ、演技指導にあたる緑川華役の高橋由美子、同じく杉村葵役の紫吹淳らも出席。

　元宝塚のトップスターとして活躍した紫吹は「皆さんのひたむきさ、一生懸命さは、宝塚のモットーでもある、清く正しく美しい姿そのものでした。イケメンだから許せる場面もあったので、イケメンってずるいな」と、高校生役の男性キャスト陣を絶賛した。

　同ドラマでは、弘樹らが「ハイスクール歌劇団」を結成するに至った経緯と、初めての公演を迎えるまでの紆余曲折を描く。ドラマの続きのストーリーは舞台化され、現在、同劇場で公演中。ドラマと舞台、両方に出演する鎌苅健太は、「ラインダンスを生で見られる舞台は、ドラマ版に負けないパッションがすごく出ていると思う。高橋愛ちゃん（舞台版のみの出演）のファンの奇声も舞台の上から楽しんでいます」と舞台版もアピールしていた。

　会見に登壇した「ハイスクール歌劇団」メンバーはほかに、若葉竜也、南圭介、荒井敦史、タモト清嵐、滝口幸広、佐藤永典、安藤龍、岡崎大樹、飯田のえる、荒木宏文、崎本大海。