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<連載>吉本百年物語 ほんとうのエピソード(1)吉本発祥のナゾ

■吉本発祥のナゾ

 吉本興業の誕生は、明治45年(1912年)4月に大阪天満宮近くの寄席小屋「第二文芸館」を、吉本泰三(吉兵衛)とせい夫妻によって買収したのがはじまりでした。当時の住所でいうと大阪市北区天神裏門。現在の天満天神繁昌亭の向かい側にある駐車場のあたりがその場所です。お笑い“よしもと”の歴史は、この第二文芸館から始まるのですが、最初から吉本の看板を掲げてはいなかったようです。

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 当時の大阪の寄席は、落語家のグループがそれぞれに寄席小屋と手を結んで興行をしており、明治には桂派と浪花三友派が二大勢力として君臨、大正になると浪花三友派は命脈を保ったものの桂派は瓦解し、互楽派、寿々女会、新桂派などが出来ては消えと離合集散を繰り返す時代になっていきます。

 そんなおりに落語家ではなく、興行師を中心に立ち上がったのが反対派という芸人グループでした。吉本の寄席小屋第二文芸館は、新興の反対派と手を結びます。つまり、第二文芸館は反対派の寄席としてリニューアルオープンしたのでした。

 当時の第二文芸館のチラシを見ると、吉本の名前は無く、「芦辺合名社」という会社名が印刷されています。また写真を見ると「芦辺商会」と襟に染め抜いた法被を着た人たちが映っています。資料によれば「吉本興行部」の設立は大正3年とあり、当時の記録と突き合わせると、もっと後かもしれません。「芦辺合名社」をはじめ、いろいろな意味で、吉本の創業はまだまだ謎に包まれています。

 小さなたった1軒の寄席小屋からスタートした吉本の歴史。百年も続くことを、泰三・せい夫妻は知っていたのでしょうか。

 「吉本百年物語」4月公演〜大将と御寮ンさん・二人の夢〜より
 (次回掲載は8月24日)文・前田憲司

関連写真

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