先月12日に腰部脊柱管狭窄（せきちゅうかんきょうさく）症の手術を行った落語家・桂歌丸（75）が7日、東京・後楽園ホールで行われた自身が司会を務める長寿番組『笑点』（日本テレビ系）の収録に参加し、仕事復帰を果たした。

　明るい表情で客席の前に立った歌丸は「8本のボトル…じゃなくてボルトが入っていたのですが、突き抜けちゃうと感染症などが怖いとのことで、全部抜いてきました。骨抜きになっちゃったんですが…」とジョーク交じりに経過を報告。「痛みも取れて大丈夫ですので、本日は最後までゆっくりお楽しみください」とファンに元気な姿をみせ、全快をアピールした。

　この日は今月22日、29日放送分を収録。演芸前の冒頭で「ご心配おかけしましたが、もう大丈夫」とあいさつした歌丸は、その後の大喜利で「私が退院して心から喜んで…は、いない皆さんのごあいさつからどうぞ」「私が入院している間、司会の練習をしていた座布団運び（山田隆夫）のあいさつをどうぞ」など、休養ネタを織り交ぜたトークで笑いを誘った。

　歌丸は先月12日に3度目の手術を行い、約2時間かけて無事成功。その後は療養のため入院生活を送っていたが、経過が順調なことから予定を前倒しし、先月21日に退院していた。収録外の楽屋では医師とのやりとりを話したり、体を気遣うスタッフを制して自ら荷物を持って帰宅するなど、終始明るい表情で復帰収録を終えた。