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宮崎吾朗監督「まさみちゃんは脚を短くしたほうがいい」 長澤にさらなる飛躍を期待

 2011年邦画興行収入1位のスタジオジブリ作品『コクリコ坂から』。Blu-ray&DVD化を機に、主人公の少女・海(うみ)の声を担当した長澤まさみ宮崎吾朗監督がそろってORICON STYLEのインタビューに応じた。長澤の出演が決まってから、アフレコ現場やさまざまなプロモーションでたびたび顔を合わせてきた二人。吾朗監督は「まさみちゃん、脚を10cmくらい短くしたほうがいいかもね」と、衝撃的な提案を口にした。

長澤まさみ(左)と宮崎吾朗監督(右) (C)ORICON DD inc.

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■キャラクターを無愛想に演じて、自分自身も楽になった

 「小さいころからジブリの作品が大好き」という長澤は、「まさか自分がジブリの作品の、それも主人公の声を担当できるとは。とても嬉しかったです」。アフレコも張り切って臨んだが、「声を張ってセリフを言っていたら、監督から『そんなんじゃない』と言われてしまって…」とダメ出しされたという。

 そこで吾朗監督は長澤に「普通にしゃべってみて」と要求。長澤が普段しゃべるようにセリフを言ったところ、監督は「テーマもキャラクターも手探りで、ずっと確信を持てないでいたが、長澤さんのぶっきらぼうな感じの声を聞いた瞬間に、海ちゃんができた」。その時、吾朗監督は「多くの人が思っている以上に、可能性を秘めた女優さんだと思いました」。

 長澤も「監督はどんどん無愛想でやってくれと。キャラクターのイメージとして、無愛想がキーワードになったことで楽になりました」と、この作品がターニングポイントになったと明かす。

 長澤は「緊張していたり、何かに集中していたりすると、無愛想に返事してしまったりすることが自分にもあるって、わかっていても自分で受け入れられないというか、認めたくないみたいなところがあったんです。でも、この作品で無愛想な感じの長澤まさみもあり、と受け入れてもらえたんじゃないかな。これまで、映画などで優等生キャラの役を演じることが多かったせいか、よくも悪くも完璧で当たり前みたいに思われていたりして、自分自身とのギャップにもがいていた時期もあったけど、少し楽になったなって思いました」。

■さらなる飛躍の秘けつは“脚”にあり!?

 昨年の長澤は、役作りで髪をバッサリ切って撮影に臨んだ映画『岳-ガク』、そして『コクリコ坂から』、さらに映画『モテキ』での主人公を翻弄する小悪魔キャラを熱演し、その成長ぶりを見せつけた。

 今年4月クールのドラマ『都市伝説の女』では、惜しげもなく美脚を披露して注目を集めた。そんな長澤に吾朗監督は「脚を10cmくらい短くしたほうがいい」と衝撃発言。その理由について「脚を持て余しているなって、思うんですよね。アニメーションでも等身の高いキャラクターって、動かしにくいんですよ。等身が低いほうが芝居をさせやすい」と話す。

 長澤も大きくうなずいて「監督がおっしゃりたいこと、わかります。身長、高いですよね。映像に写っている自分を見て、棒みたいって、思ったことがあります(笑)」。宮崎監督は「棒に見せない工夫がたぶんある。それができたら、もっと飛躍するんじゃないかな」と期待をかけた。監督の言葉を受けて、長澤は「頑張ります」と笑顔を見せていた。

 『コクリコ坂から』は、東京オリンピック開催の前年1963年の横浜を舞台に、高校生の少女・海と少年・俊が出会い、心を通わせていく青春物語。1980年に少女マンガ雑誌『なかよし』(講談社)に連載されていた高橋千鶴・佐山哲郎による同名マンガを原作に、脚本を吾朗監督の父・宮崎駿氏が書き下ろした。Blu-ray&DVDがウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンより発売中。

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