昨年の『R-1ぐらんぷり』で準優勝したピン芸人・スギちゃん（38）が、東京・ルミネtheよしもとにて7月12日に開催されるお笑いライブイベント『R-1ぐらんぷり2012 10th アニバーサリー』に出演することになり、このほどORICON STYLEのインタビューに応じた。R-1を機に大ブレイクを果たしたスギちゃんは、自身を冷静に分析しながら現在と未来について語った。

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　いまやテレビで観ない日はないほど引っ張りだこのスギちゃんだが、ブレイクしてからまだギャラを手にしていないようで、さぞ楽しみにしていると思いきや「今月末ですかね。40万いけばいい方です。そんなもんですよ」と淡々と語り、「夢はないんですよ。（ブレイクを）経験できたから、いいかなって」とあっけらかん。

　R-1を境に仕事は一気に増え「以前は仕事が月に1本とかだったのが、今は1日に何本も。ありがたいです」と目に見える変化に喜びつつも、逆に「ちょっと減ったら、大丈夫かって思っちゃうような変な感じになってる」と、ブレイク芸人特有の不安も口にする。

　以前には心労が重なり、同じ芸人仲間から本気で体調を心配されるほど悩んでいたこともあったというが、「こんなスタンスではつぶれる」と自身の中でバランスを取り、今では「生き残ろうと思ってない。そう思うとパンクしちゃうから、今年いっぱい戦えれば」とわりと楽観的に考えられているという。

　それでも、「ワンランク上がったかもしれないけど、下を見ないようにしてる」、「目先にすごい人がいすぎて、みんなが言うほど浮かれる気にもなれない」と、現状に全く浮かれておらず、むしろ「コンスタントに話題を作っていかないといけない」と気を引き締める。

　ブレイクのきっかけとなった“ワイルドキャラ”にも「一般の方に完全に飽きられる前に自分が飽きてきた。違う方向にいけたらいいなと思ってる」とすでに先を見据えていて、「次はワイルドの向こう側へ。多くは言わないけど、ワイルドを実践するとこうなるってやつです」と、不敵な笑みで新ネタの登場を匂わせ、“一時的”ではなく“常時”ブレイクの算段を練っていた。