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国内盤との同時購入でチケット割引〜ホット・シェル・レイがデビュー作で新たな試み

 期待の新人バンド、ホット・シェル・レイのCDと来日公演の前売りチケットを同時購入することで、チケット料金が大幅に割引される新しい試みが進行中だ。洋楽新人のパッケージ販売とライブとを連動させるこの企画は、どのような発想のもとで生まれたのだろうか。

新人バンド、ホット・シェル・レイの日本デビューアルバム『ホワットエヴァー』(5月9日発売)

新人バンド、ホット・シェル・レイの日本デビューアルバム『ホワットエヴァー』(5月9日発売)

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 2011年度のアメリカン・ミュージック・アワードで最優秀新人賞を獲得するなど、米国ではすでにブレイクした感のあるホット・シェル・レイの日本デビューアルバム『ホワットエヴァー』国内盤が5月9日に発売される。続く6月14日、17日には大阪、東京で初の来日公演が行われるが、この国内盤(1890円)と前売りチケット(3800円)を同時購入すると(アルバムは購入予約)、チケット料金が約37%割引されて2410円になるというのが、今回の企画の骨子だ。それぞれ別々に購入する場合は、アルバムと前売りチケットの合計で5690円となるものが、4300円で購入できるという試みで、当日券4500円よりも安くなる。

「以前なら、来日公演のチケットを買い、公演までにCDも聴いておこうという流れがあったはずですが、今はCDを買わずとも様々なかたちで音源を聴くことができてしまう」と語るのはソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(SJI社)マーケティング1部プロデューサー・吉川信氏だ。「『やっぱりCDも買っておこう』という、パッケージの購入動機をいかに高めるかという発想からスタートした企画です」(吉川氏)。

 ソニーミュージック側ではSJI社の他、ソニー・ミュージックディストリビューション(SMD社)、4月1日付で新会社として発足したZeppライブエンタテインメント(ZEP社)が共同で実施するかたちとなる。

「SME内に、主にライブの企画制作を行う部門として、ライブエンタテインメント事業部が発足してから2年が経過し、4月から新会社に移行したわけですが、それとSMDという部門がグループ内にあったからこそ実現できた企画です。グループのインフラとシナジーを使い、アーティストのプロモーションについて、こういうこともできるという成功例にしたい」(ZEP社チーフプロデューサー・野口勉氏)。

 これら3社に加え、ローソンHMVエンタテイメント、タワーレコードも参加するかたちとなっており、両社のCDショップ店頭やプレイガイドでも取り扱われている。「市場自体が厳しいものになっていくなか、CDの売り方や、価値の高め方などについて、次の一手を考えられないかと、旧ライブエタテインメント事業部のスタッフとも定期的に話してきました。あらゆる映像が手軽に見られる時代だからこそ、生でしか体感できないライブの価値も上がっており、それとCD販売とを組み合わせた今回のケースを成功させることで、特典付の限定盤などに並ぶ、新しいモデルにしたいと考えています」(SMD社ECマーケットプロモートグループ次長・丸山富弘氏)

 パッケージとライブとを連動させる新たな試みであり、丸山氏の話にある通り、CD販売を上向かせるための「次の一手」になり得るか、注目される。
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