俳優・小栗旬と忽那汐里が兄妹役で声優を務めることが先日発表された、宮沢賢治原作のアニメ映画『グスコーブドリの伝記』の共演者が18日、発表された。主人公でもある兄妹の母親役には、同作で声優初挑戦となる草刈民代、父親役に林隆三、そのほか柄本明、佐々木蔵之介が声優を務める。初の声優収録を終えた草刈は「とても繊細な女性なので緊張しました」と振り返った。

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　同作は東北岩手が生んだ児童文学作家・宮沢賢治（1996−1933）の同名作を、同じく宮沢作品の不朽の名作『銀河鉄道の夜』を手掛けたスタッフが5年の歳月を費やして完成させたファンタジー作品。賢治が愛した理想郷「イーハトーヴ」の森を舞台に、木こりの息子として生まれた主人公・ブドリが逆境に負けず、希望を捨てずに精一杯生きる姿を瑞々しく描き出す。

　今回、ブドリの母役を務める草刈は「声優はぜひ挑戦したいと思っていました」と気合十分で挑んだことを明かし、「登場人物達に深みのある作品で、私が演じた主人公ブドリの母はとても繊細な女性なので緊張しました」と胸の内を明かしている。このほか、イーハトーヴの大学で科学を教えるクーボー博士役に柄本、大きなマントをまとい子供を連れ去っていく謎の男・子取り役には佐々木が登場する。

　映画『グスコーブドリの伝記』は7月7日より全国公開。監督・脚本は『銀河鉄道の夜』、『あらしのよるに』などを手掛けた杉井ギサブロー氏が務め、賢治が愛してやまなかった岩手の美しい自然を映し出す。