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“逆輸入女優”大塚シノブが語る、真の日中関係の構築とは

 単身中国へ渡り、同地でトップ女優となった女優の大塚シノブが、日本・シンガポール共同制作によるSPドラマ『ムーンケーキ』(24日 後4:00〜 TBS系)で主演を務める。そんな“逆輸入”女優である大塚にORICON STYLEがインタビューを敢行。今作への意気込みはもちろん、歴史的背景が複雑に絡み合う日中間での自身の役割などを真摯に語ってくれた。

 学生時代から日本のテレビドラマやCMで活躍した大塚だったが、2003年にたった1人で中国へ留学することを決意。大塚は「自分自身が混沌としていて、これからの人生をどうしようかと考えていたんです。当時、自分が求めていたのは『強くなりたい! 違う世界を見て、自分を磨きたい』という想いがありました」と当時の心境を振り返る。

 大塚が留学したのはチャン・ツィイーをはじめ、多くの有名俳優を輩出してきた名門・中央戯劇学院だった。クラスの中でたった1人の日本人という状況で、当時は中国語での会話もままならない状態。弱気になるかと思いきや、精神的に強くなれるチャンスと感じたという。「ゼロの状態から飛び込んでどこまでやれるのか、自分の人間力を試したかったんです。実践が主な学校なので、自分で中国語の脚本を書いて、舞台を作って、キャスティングをして、演技指導をして、音楽を入れてと、全て1人で作品を作らなくてはいけなくて。おのずと中国語も身に付けるしかなかったんです(笑)」と、笑顔で振り返る。

 卒業後は、中国の映画やドラマを中心にファッション誌でも度々表紙を飾る。香港の化粧品ブランド『FANCL』ではイメージキャラクターに起用され、07年公開の映画『夜の上海』にも抜擢された。一躍スターの仲間入りを果たした大塚だが、中国のエンタメ業界については「些細な事でストレスに感じていたことでも、中国では“生きていればいい”という考え方で細かいことは気にしない。あと、自分で主張していかないと、どんどん置いていかれるので多少は強くなれました」と自身の想いを語る。

 外にいるからこそ日本の良さも客観的に見ることができたという大塚。中国で活動するということは、これまでの日中関係や歴史的背景を考えると苦労したこともあったはず。「やっぱり本当の意味で理解してもらうには正面から向かい合わないと無理だと思うんです」と語る彼女だが、自身が“女優”として日中間の架け橋になっていくのかについてはキッパリと否定した。「自分が中国のメディアに出ることが架け橋になるのではなく、小さなところから、自分の周囲にいる人から徐々に変えていければと思います。私の周りにも歴史的な背景から日本人が嫌いという方もいたので。でも、深く接する事で『日本人ってこういう考えなんだ』とか『同じ人間なんだ』という風に理解してもらえたんです」。

 形だけの“架け橋”ではなく、実際に自分の周囲の人から徐々に誤解を解いていくのが更なる関係構築に結びつく。そんな彼女にとって今回の主演ドラマ『ムーンケーキ』は適役といえる。日本・シンガポール合作で、アジア地域でも順次放送される同作について、「これは私がやらなければいけない仕事だって! 自分じゃない女優さんがやっていたら凄く悔しい思いをしただろうなって(笑)」と思い入れも深い。

 日本から単身シンガポールに渡り新たな生活を始めた女性がシンガポール人の男性と出会い、時に衝突しながらも心の触れ合いを描いた。同作の主人公・美月と大塚の境遇も共通する部分がある。「今までやってきた作品の中で一番思い入れがある作品です。現時点ではもうこんな作品には会えないんじゃないかっていうくらいに。女優としてそんな作品に出会えたのは幸せですね。日本に帰ってきたらしばらく放心状態でした(笑)」。

 今後は日本を拠点に活動を続けていく予定の大塚だが、海外での仕事も積極的に行っていく予定だ。「一度演じたら終わりという役ではなく、例え1秒2秒の登場でも、演じてよかったと思える作品に出会いたいですね」。表現者としての彼女の“欲求”は今後もおさまることはない。

関連写真

  • ドラマ『ムーンケーキ』で主演を務める大塚シノブ
  • ドラマ『ムーンケーキ』のシーン写真 (C)TBS
  • ドラマ『ムーンケーキ』のシーン写真 (C)TBS

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