25年間ラブソングにこだわり、歌い続けていた男の真骨頂のステージだった。“キング・オブ・ラブソング”の異名を持つシンガー・鈴木雅之の、ソロデビュー25周年を記念した初のスペシャルライブを、かつしかシンフォニーヒルズで観た。
といってもツアー初日ということで、セットリストはもちろん、詳細はほとんど書けないので、まともなライブレポートとしては成立しないので、伝わってきたリーダーの想いや心意気に触れてみたいと思う。スタッフもアーティストも、鈴木のことをリスペクトの意味を込めて、リーダーと呼ぶ。ラブソングを歌う男性ソロシンガーたちのリーダーでもある。
そんなリーダーが9月28日に発売した25周年記念カバーアルバム『DISCOVER JAPAN』のプロデュースを手がけた、作曲家・服部隆之が指揮を執る25人編成のオーケストラをバックに、自身初のクラシックホールで歌うという新しいシチュエーションに、さすがのリーダーも少し緊張していたのだろうか?おや?と思ったのが、ホールの特性、ホールとの相性なのか、鈴木のいつもの甘くもパワフルな歌声が、やけにソフトに聴こえて、少し戸惑った。いつものスタイルではなく、オーケストラを従えてということで、リーダーも少し上品に歌い過ぎたのだろうか?また、お客さんも少し気負っていたのか、ホール全体の空気がいつものリーダのライブとは違っていた。そんな雰囲気も影響していたのかもしれない。でも最初のMC後からは、落ち着いたのか、そんな心配をよそに、抜群の表現力と甘くも強くそして繊細な声で酔わせてくれた。
それにしてもオーケストラが放つ荘厳かつ雄大、そして優雅で凛とした音が素晴らしく、ただただ気持ちよく感動できた。そして1曲1曲のアレンジもこれまた素晴らしく、どの曲もいい“表情”になって、それにリーダーの声が乗って“歌”になった瞬間、アルバム『DISCOVER JAPAN』を作った意味、意義、リーダーがラブソングと共に積み上げてきた25年の歴史=テクニック、プライド、マインドが、伝わってきた。
「日本語のラブソングを再発見するため、鈴木自身を再発見するための意味を込めた」というアルバムは、鈴木雅之×オーケストラという大テーマのもと、これまで歌い継がれてきた名曲、ラブソングをリーダーと服部が渾身の力で作り上げたものだ。ボーカリストとして、何ができるのか、まだまだ自分が知らない自分が眠っているんじゃないかと、一度立ち止まってじっくりと自分と歌と向き合った作品なんだと思う。
リーダーはこれまで小田和正、山下達郎、大瀧詠一ほか大物ミュージシャン、作家から作品提供を受け、ラブソングのスタンダードナンバーを数多く残してきた、まさに“キング・オブ・ラブソング”。これからさらにラブソングの名曲を残すべく、動き始めたのが今回のプロジェクトなんだと思う。
今回のライブでは「ラブソングには出会いのラブソングと、別れのラブソングがある」と、アルバム『DISCOVER JAPAN』からの曲を中心に、リーダーのヒット曲、ファンからの支持が高い曲を披露してくれたが、逆に、リーダーのオリジナルラブソングの良さが際立っていたような気がする。個人的に大好きなある曲は、カルテットの弦の音、アレンジが文句なしの素晴しさで、鳥肌が立った。そう感じた人は少なくないと思う。最小限のバンド、そしてオーケストラをバックにオーケストラホールで歌うということは、ボーカリストとしてごまかしがきかないということ。しかし小手先のテクニックでは、お客さんに伝わらない。そこへのチャレンジが今回だった。
でも、リーダーの25年の歴史=テクニック、プライド、マインドが一体となって、弦の音と共にお客さんの心に飛び込んでいったとき、その場にいた全員が、これまでのリーダーのライブで感じていた感動とはまた違う感動を、肌と心で感じたはずだ。
この日はスペシャルゲストとして、アルバムにも参加しているSkoop On SomebodyのTAKEと、松下優也もステージに登場し、見事なハーモニーを聴かせてくれた。声の競演ってやっぱり素晴らしい。人の心の琴線の深いところにまで触れるのは、やはり声と弦の音なんだなぁということを実感した夜だった。以前このコーナーで久保田利伸を取り上げたとき、“25年間ブレない男”と紹介したが、リーダーもそうだ。“25年間ラブソングを歌い続けてきた男”。26年目からのラブソングも、とことん甘くせつなく哀しい歌にこだわって欲しい。
⇒鈴木雅之チケット発売情報
⇒ 『編集長の目っ!!』過去記事一覧ページ
といってもツアー初日ということで、セットリストはもちろん、詳細はほとんど書けないので、まともなライブレポートとしては成立しないので、伝わってきたリーダーの想いや心意気に触れてみたいと思う。スタッフもアーティストも、鈴木のことをリスペクトの意味を込めて、リーダーと呼ぶ。ラブソングを歌う男性ソロシンガーたちのリーダーでもある。
それにしてもオーケストラが放つ荘厳かつ雄大、そして優雅で凛とした音が素晴らしく、ただただ気持ちよく感動できた。そして1曲1曲のアレンジもこれまた素晴らしく、どの曲もいい“表情”になって、それにリーダーの声が乗って“歌”になった瞬間、アルバム『DISCOVER JAPAN』を作った意味、意義、リーダーがラブソングと共に積み上げてきた25年の歴史=テクニック、プライド、マインドが、伝わってきた。
「日本語のラブソングを再発見するため、鈴木自身を再発見するための意味を込めた」というアルバムは、鈴木雅之×オーケストラという大テーマのもと、これまで歌い継がれてきた名曲、ラブソングをリーダーと服部が渾身の力で作り上げたものだ。ボーカリストとして、何ができるのか、まだまだ自分が知らない自分が眠っているんじゃないかと、一度立ち止まってじっくりと自分と歌と向き合った作品なんだと思う。
リーダーはこれまで小田和正、山下達郎、大瀧詠一ほか大物ミュージシャン、作家から作品提供を受け、ラブソングのスタンダードナンバーを数多く残してきた、まさに“キング・オブ・ラブソング”。これからさらにラブソングの名曲を残すべく、動き始めたのが今回のプロジェクトなんだと思う。
今回のライブでは「ラブソングには出会いのラブソングと、別れのラブソングがある」と、アルバム『DISCOVER JAPAN』からの曲を中心に、リーダーのヒット曲、ファンからの支持が高い曲を披露してくれたが、逆に、リーダーのオリジナルラブソングの良さが際立っていたような気がする。個人的に大好きなある曲は、カルテットの弦の音、アレンジが文句なしの素晴しさで、鳥肌が立った。そう感じた人は少なくないと思う。最小限のバンド、そしてオーケストラをバックにオーケストラホールで歌うということは、ボーカリストとしてごまかしがきかないということ。しかし小手先のテクニックでは、お客さんに伝わらない。そこへのチャレンジが今回だった。
でも、リーダーの25年の歴史=テクニック、プライド、マインドが一体となって、弦の音と共にお客さんの心に飛び込んでいったとき、その場にいた全員が、これまでのリーダーのライブで感じていた感動とはまた違う感動を、肌と心で感じたはずだ。
この日はスペシャルゲストとして、アルバムにも参加しているSkoop On SomebodyのTAKEと、松下優也もステージに登場し、見事なハーモニーを聴かせてくれた。声の競演ってやっぱり素晴らしい。人の心の琴線の深いところにまで触れるのは、やはり声と弦の音なんだなぁということを実感した夜だった。以前このコーナーで久保田利伸を取り上げたとき、“25年間ブレない男”と紹介したが、リーダーもそうだ。“25年間ラブソングを歌い続けてきた男”。26年目からのラブソングも、とことん甘くせつなく哀しい歌にこだわって欲しい。
⇒鈴木雅之チケット発売情報
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2011/09/28




