お笑いコンビ・品川庄司の品川祐（39）が11日夜、東京・品川プリンスシアターで前日午後5時から開始した『27時間トークライブ』を無事“完走”した。入れ替わりで駆けつけた芸人仲間ら約150人とフリートークを続けた品川の喉はガラガラ。最後は「感謝の気持ちでいっぱいです」と声をしぼり出すと、頭を下げて男泣きした。相方・庄司智春（35）も“喉”ではなく“体”で27時間参加し、ルームランナーで80km走る企画に挑むも「73kmしか走れなかった。成立しなかった…ボケきれてない」と悔し涙を流し、最後は二人そろって用意されたゴールテープを切った。

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　毎年恒例の日本テレビ系『24時間テレビ』やフジテレビ系『27時間テレビ』の「司会には絶対オファーがこないだろう」と思い立った品川は今年、自ら総合司会を務めるトークライブを発足。千原せいじや木村祐一、ロンドンブーツ1号2号ら吉本芸人をはじめ、爆笑問題、土田晃之といった事務所の垣根を超えたゲストが駆けつけ、27時間を笑いで圧倒した。

　終演後にインタビューに応じた品川の声はすでに限界だった。品川自身も「体力的には、庄司の方がきつかったと思うし、眠いとかはなかったけど、声がね…。おしゃべりクソ野郎とか言われてるのに、声が出ないのはつらかった。人生で一番声が出ない…まさかここまでとは」と想定外のダメージに若干うなだれ気味だった。

　それでも「仲良くさせてもらってる人とかに来てもらってありがたかった。助け舟も出してもらいましたから」と周囲の支えに感謝し「あっという間でした。またやってみたい。来年もってなると『またかよ』って言われそうなので、みんなが忘れた時とか、頑張って出世した時にやりたい」とリベンジも込めて再公演への意気込みを語った。

　品川の奮闘ぶりに負けじと庄司も力走した。ひざにはサポーターが巻かれ、満身創痍のなか庄司は「フルマラソンを走ったこともなかったので、きつかった。今まで80km走る経験もなかったけど、走れなくて残念。ペース配分ミス」と反省しきり。それでも「いい経験」と晴れやかな笑みを見せた。

　この経験を糧に“本家”の総合司会の座を狙っているのかと思いきや「無理だと思う」と自虐交じりに一蹴。トークライブでのゴール劇は、日本武道館での感動的なシーンをほうふつとさせる内容だったが、品川は「思わず泣いてしまったけど、あの涙は茶番ですから」と、照れ隠しなのか笑い飛ばしていた。同トークライブの模様は、来年1月18日にDVD9巻分に分けて発売される。