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きっかけは家の借金!? 同人活動でも才能を開花した声優・原田ひとみの今

声優・歌手以外にもクリエーターとして活動の幅を広げる原田ひとみ

声優・歌手以外にもクリエーターとして活動の幅を広げる原田ひとみ

 声優・歌手として活躍する一方、Twitterなどの発言でも注目を集めている原田ひとみ。近年、彼女はクリエーターとしても注目を集める。声優、歌手など“メジャー”なフィールドでの活動にとどまらず、いわゆる“インディーズ”で自ら作品を制作し、販売していくのには理由があった。

憧れの声優としての活動の裏でバイトかけもち

「声優を目指したきっかけは、ディズニー作品と海外ドラマの吹き替えでした。声だけでここまで演じられることが純粋にすごいと思ったんですね。職人わざというか。声を使った職人になりたかったんです」

 子どもの頃、地元・山口で声優に対してこんな思いをいだいていた原田ひとみ。その憧れはやがて現実となり、歌唱力を見いだされ、歌手としてデビュー。声優としてもオーディションに挑戦し、その実力でさまざまな作品の主演を演じてきた。幼い頃からの夢が叶い、現在も声優、歌手としてのオファーが届いている状況だが、彼女は今その活動だけではなく、“インディーズ”、言い換えると“同人”のシーンでクリエーターとしてその才能を発揮している。

「すごい泥くさいんですけど、同人を始めたきっかけは、お試しでチャレンジという何となくの思いと、親が親しかった人に騙されて出来てしまった、実家の借金の両方なんです(笑)。声優として好きな活動ができていて、気持ち的にはすごく満足で幸せを感じていた時期だったんですけど、お金は本当になくて、実はその裏でバイトを3つくらいかけもちしていました。ある時、Twitterで、ファンの方から『原田さんのDVDが欲しい』という声が上がりまして。『そんなの需要があるのかな』と思いつつも、試しに1本撮ってみたら、それが好評だったんですね。『これはすごい助かる! 』と思ったのを覚えています。そのあたりは『家族を助けないと』という思いがありましたし、何より、自分で何かを作って販売して、みんなにも楽しんでいただけるということがすごく面白かったんですね」

すべての活動は『みんなで楽しみながら、みんなで幸せになりたい』という思いから

  • 原田ひとみ

    原田ひとみ

 きっかけはともあれ、自分で作品を制作することに面白みを感じた原田。もともと歌手活動のなかで、「与えられた歌を歌うだけじゃなく、企画の初期段階から打ち合わせに参加し、自分の意見を言う」ことを日常的にやっており、セルフプロデュース力を磨く土壌があったことも、プラスに作用した。この作品を皮切りに、自ら企画したCD、DVD、さらにはゲームと作品を次々と発表していく。

「やるからには、赤字を出さずに収支をきちんとたてないといけない。でも中途半端なものも出したくない。『職人気質』な性格なので、細かいところまでこだわってしまい、毎回、製作費を掛けてしまうんですよね(笑)。でも作品を作っていくうちに、人生七転び八起きだなってつくづく思います。きっかけは何であれ、こうした制作的な同人活動を始めてなかったら、ゲームなんて作れなかっただろうし、ケガして長期療養していなければ生まれていない作品もあった。でもこういった作品を作ったり、声優・歌手としての活動にも共通して言えるのは『みんなで楽しみながら、みんなで幸せになりたい』ということ。ありがたいことにこの活動を知って、出資したいと言ってくださる会社もいらっしゃるんですが、基本的にお断りしてきました。出資していただくことになったら自分のやりたいようにできなくなるので…まだ自由にやっていたいかも、とか。私はSNSなどでファンの方と触れ合って行くなかで作品を自由に作ってきましたし、これからもいろいろなチャレンジをしていきたいんです。ただ、これからはもう少し柔軟に、他の会社さん方のお力もお借り出来ることがあれば、やれる事や世界がもっと広がるかも、とも考え始めています」

最新作は、ゲーム、ミニドラマなどを収録したCD2枚組

  • 最新作『メシア‰』

    最新作『メシア‰』

 そんな彼女の最新作は、ホラーとミステリーを融合したゲームをベースに、ミニドラマとサウンドトラック、さらにテーマソングを収録したCD2枚組『メシア‰』だ。

「今春の『M3』(同人イベント)に出品するために制作しました。制作期間が全然なくて、1ヶ月で自分で考えたストーリーや謎解きを3Dのゲームにしていただきました。ゾンビになった姉が妹を守るために立ち上がるみたいなストーリーなんですが、これには、昨年から今年にかけて、自分が命にかかわるような病気をしたこと、愛犬の死を経験したことなどが、無意識に出たかもしれません。テーマソングは、10年ぐらい前に発表された曲だったんですけど、今回のゲームの世界観にすごくマッチしていたのでカバーさせていただきました。音域があそこまで広い曲、声は、お仕事では使う機会が無かったので、この超音波に近い音を必要とする歌を歌ってみたいという希望もあって今回取り組んでみました。レコーディングもとても楽しかったです」

 6月22日〜7月7日までアニメイト秋葉原本館などで、この作品発売に伴うキャンペーンを行っていくという彼女に、最後に今後の目標を聞いた。
 
「同人の活動はもちろんですけど、歌手、声優としての活動もこれまで通り頑張りたいです。昨年は身体のことで、実は半休業状態だったのですが、元気になった今、今年から徐々に全方向への活動を再開したいです。元々オタクですし、 やりたいこと、やってみたいことがどんどんあふれてくるんですよね。この前、業界的に実績のある方が立ち上げた会社さんとお話させていただいたんですが、そのお話の中で『あなたは同人とはいえプロデュース業も精力的にやってますが、なぜゲームなの?アニメもあるのでは?』と言われ、その発想は無かった…と(笑)。確かに、バックアップがあればゲームだけではなく、他の分野でも作品は作れるかもしれません。そう思うと、夢は広がるばかりです。お仕事もそうですし、いつまでもさまざまなことにチャレンジしていたいです」

提供元: コンフィデンス

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