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パリ近郊の中世の街・プロヴァンで伝統のお菓子「二フレット」を


パリ郊外、中世の面影が残る街、Provins(プロヴァン)。
駅を降りるとそこに広がるのはパリとは違った中世の景色。古い石造りの建物と赤い屋根は何となく南仏の景色を彷彿とさせます。
そこで出会える伝統的なお菓子…小さなカスタードクリームのタルト「二フレット(Niflette)」。
今回はこちらのお菓子と、おすすめのお店「Le Glacier Des Remparts」をご紹介します。

世界遺産にも登録されている美しい街

写真:星村 侑希
写真:星村 侑希

プロヴァンはパリからRER(イル=ド=フランスの高速郊外線)のP線で一本、約一時間で着くので、パリ短期滞在でも十分足をのばすことができ、パリ郊外を訪れてみたい方にはおすすめな場所です。
ユネスコ世界遺産にも登録されているこの街は、バラの生産が有名でバラを使ったコンフィチュールや伝統的なお菓子が古くから伝わっています。

伝統菓子二フレット(Niflette)の由来

写真:プロヴァンス観光局
写真:プロヴァンス観光局

その伝統的なお菓子とは、小さなカスタードクリームのタルト「二フレット(Niflette)」。ほどよい甘さの手のひらサイズのお菓子です。
11月上旬にプロヴァンに訪れれば、「二フレット」をプロヴァンの街中のお菓子屋さんやパン屋さんで見つけることができます。
一個売りから12個(1ダース)で販売されているので、まとめて買っても食べたい分だけを購入することもできます。街中のパン屋さん、パティスリーで購入できるので、お店ごとに数個ずつ買って食べ比べてみるのもおすすめです。

写真:星村 侑希
写真:星村 侑希

11月という月はフランスでは収穫祭や日本でいうお盆の時期にあたります。この時期は11月1日のToussaint(万聖節・諸聖人の日)から大体二週間ほど、お墓参りに行ったり、家族と過ごしたり、日本のお盆のように過ごします。
二フレットは中世時代、11月1日に親を亡くしてお墓の前で泣いている子供達を慰めるために配られていたお菓子でした。現在は1日のみならず、トゥッサンの間の2週間ほどは町中で販売されています。
菓子名の「二フレット(Niflette)」はラテン語の「ne flette」で、フランス語では「ne pleure pas」、意味は「泣かないで」。親を亡くして悲しんでいる子供をみたパン屋さんが「もう泣かないで」と声をかけてこのお菓子を子供にあげたのが二フレットの伝統の始まりです。泣いている子供を少しでも元気づけるために作られた、優しい思いがつまったお菓子です。

焼きたてサクサクのニフレットを食べよう

写真:星村 侑希
写真:星村 侑希

たくさんあるパティスリー屋さんの中でも、行列のできるお店が「Le Glacier Des Remparts」。プロヴァンスの歴史を知る美術館近くにあり、観光の途中休憩にも最適。パリの11月は晴れることが多くても気温は日本の11月よりも肌寒く、体を温めるホット赤ワインも売られています。
二フレットの見た目は日本でもお馴染みのパイ菓子、ポルトガル風エッグタルト。フランスのお菓子は砂糖やバターをふんだんに使ったものが多いですが、ニフレットはオレンジの酸味が程よくクリームの甘さを抑えてくれ、日本人でも食べやすい優しい味。通常は常温か冷やして食べますが、お店では生地も焼きたてサクサクで、まだ少し温かいクリームパティシエールを楽しめます。
実はより伝統的な食べ方は出来立ての熱いまま食べるのが主流だったのですが、年代が進むにつれて常温または冷やして食べる食べ方に変わりました。
パリから1時間で訪れることができるので、ぜひ足をのばしてプロヴァンを訪れてみてください。ニフレットにはマカロンのような派手さはないですが、素朴な優しいフランスの伝統の味を味わえますよ。

Le Glacier Des Rempartsの基本情報

住所:7-1 Rue Couverte, 77160 Provins
アクセス:RER P線「Gare de Provins」駅から徒歩20分
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
星村 侑希

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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