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ミステリアスな徳島「剣山」の緑したたる稜線歩きはいかが?


四国山地の東寄りにある剣山(つるぎさん)は、西日本第2の高さで日本百名山にも名を連ねる名峰。中腹までリフトがあるので登りやすい人気の山。ミステリー好きにはソロモンの秘宝の眠る場所、歴史好きには平家物語との関わりに強い魅力を感じる山。お花好きには、希少種のキレンゲショウマの山として知られています。山中には鋭い岩峰がありますが、山頂はとてもなだらか。ちょっとミステリアスな山へ行ってみませんか。

太郎笈から次郎笈へと続く天空のグリーンロード

写真:SHIZUKO

冬には雪に閉ざされる剣山ですが、4月29日のお山開きから11月末ごろまでは、多くの登山者で賑わいます。修験道の山だけに、白装束の方々に出会うこともしばしば。
「平家の馬場」と呼ばれる、緑に覆われたなだらかな山頂から次郎笈へと続く縦走路は、何とも言えぬ気持ちよさ。ちなみに剣山は太郎笈と呼ばれています。

写真:SHIZUKO

山頂を往復するだけなら日帰りでも大丈夫ですが、山小屋に泊まって天空のグリーンロードを楽しむのもおすすめです。
シコクササに覆われた絵にかいたような美しい山容。その間に白い線を描き、どこまでも続く登山道のライン。朝露に濡れた笹の道を歩く爽快さ。ぜひ、楽しんでもらいたい時間です。

写真:SHIZUKO

登山道は「散歩道コース」「大剣道コース」「尾根道コース」「行場コース」と4本あります。いずれも、登山リフトを使って登ることができます。
リフトに乗れば15分の道のりを、ご自分の足で登る場合はおよそ50分。リフトの終点・西島駅までは、急登はなく、途中リフトの下を通ったり、トンネルをくぐったりの楽しい道です。
リフト降り場から、希少種・キレンゲショウマを見に行くためには、一番厳しい行者コースを行くことになります。4本の登山道の中で、唯一アップダウンの激しいコース。それだけに咲き乱れるキレンゲショウマ出会えた時は、感動もの。
花を楽しんで山頂に立ったら、帰りは別のルートで、ゆったりと剣山を堪能してください。

剣山にまつわる数々の伝説

写真:SHIZUKO

剣山には、リフト乗り場の近くに劔神社があり、途中には巨大な「塔岩」がご神体で。「天地一切の悪縁を断ち現世最高の良縁を結ぶ」パワースポットとして大人気の大剣神社が。

写真:SHIZUKO

山頂直下に宝蔵石神社。ここには、山名の由来となった平家の安徳天皇が宝剣を収められているとか、アークの聖櫃が隠されているなどと噂される3メートルもの高さの大岩がご神体として鎮座されています。

写真:SHIZUKO

3000年前に隠されたという巨額の秘宝を求め、大規模な調査や発掘なども行われたようですが、現在はもちろん、発掘調査は認められていません。遠くユダヤの地とつながる古代ミステリー。そんなことも本当ではないかと感じさせる雰囲気が、今なお残る霊山です。

居心地のいい剣山頂上ヒュッテ

写真:SHIZUKO

剣山の山頂直下には「剣山頂上ヒュッテ」があります。登山リフトを降りて、山を登ることおよそ40分で到着。歩いてしかたどり着けない山小屋ですが、なんと、電気も水道もあり、登山初心者の方にとっても、とても泊まりやすい、ありがたい山小屋です。
というのも、かつて頂上に、富士山頂に次ぐ日本第二の高所の測候所が設置されていたため、電気が通っているのです。水も300メートル下からポンプアップ。つまり、トイレは水洗、お風呂もあって、水・お茶は自由にいただけるのです。もちろん自然保護のため、シャンプー・石鹸等の使用は禁止。

写真:SHIZUKO

遮るもののない斜面に建っているので、ヒュッテの前庭だけでなく、なんと、部屋の窓から壮大なご来光が眺められる好立地。木がふんだんに使われた屋内は、空気がきれいです。夜は、消灯の21時まで、ここでゆったりと過ごしましょう。

写真:SHIZUKO

旅の楽しみ・食事も最高。名物の祖谷そばに、アマゴの塩焼き。丁寧に煮つけられた野菜はとても優しいお味。
<剣山頂上ヒュッテの基本情報>
住所:徳島県美馬市木屋平川上
TEL:088-622-0633/FAX:088-622-0633

絶滅危惧種・キレンゲショウマ

写真:SHIZUKO

キレンゲショウマは、宮尾登美子の小説「天涯の花」で人気を博した黄色い花。開花してから2週間だけの花。紀伊半島や四国山地、九州山地の一部でしか咲かない絶滅危惧種。
なかでも剣山の行場がキレンゲショウマの群生地として有名です。毎年、7月下旬から8月初旬が見ごろです。

写真:SHIZUKO

剣山の行場へは、いったん登ってから、谷筋に向かってかなり急降下していきます。ここまでの登山道とは一転、とても厳しい山道です。それだけに、苔むした涼しい剣山の森は、まさにジブリの世界。物の怪がそここに。木々から滴るしずくには妖精がいても不思議ではない、独特の世界です。

写真:SHIZUKO

沢のそばを進み、ふたたびきつい登りにかかると、鹿よけのフェンスの向こうに可愛いキレンゲショウマが出迎えてくれます。わざわざここまで見に来てよかった!と、思わず歓声が上がる瞬間。ゆっくりと楽しみながら、登っていきましょう。

立ち寄り湯ならつるぎの宿・岩戸

写真:SHIZUKO

山を下りたら、お風呂で汗を流して美味しいものをいただく。これまた、何ものにも代えがたいお楽しみ。
剣山から下りてきて、すぐそばに立ち寄り湯があればいいのですが、車でひとっ走りする必要があります。リフト乗り場から車で40分の距離。つるぎの宿・岩戸がお勧め。美味しい地元野菜のバイキングランチも楽しめるので、ぜひ。

写真:SHIZUKO

せせらぎを眺めながら入るお風呂は、とっても気持ちいい。

写真:SHIZUKO

そして、週末はふるさと料理バイキングがあります。これがお勧め。地元の方の栽培された野菜を中心に、どれもこれもほっこりするおかずがいっぱい。バイキングなので、遠慮せずに食べたいものを食べたいだけ食べられる幸せ。ただし、登山の後だといっても、食べ過ぎにはご用心。
<つるぎの宿 岩戸の基本情報>
住所:徳島県美馬郡つるぎ町一宇赤松6-9
TEL:0883-67-2826/FAX:0883-67-2388

四国の剣山で新しい何かに出会えるかも

剣山は、霊山。特にキレンゲショウマの咲く行場の雰囲気は最高です。今までスピリチュアルな体験をしたことがない人も、新しい何かに出会えるかもしれません。
おもてなしの剣山頂上ヒュッテに泊まって、ゆっくりと剣山をお楽しみください。
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
剣山頂上ヒュッテ
http://tsurugisan-hutte.com/
古代ミステリーと神秘の世界剣山
http://www.mystery-tsurugi.com/
徳島県観光サイト
https://www.awanavi.jp/

【トラベルジェイピー・ナビゲーター】
SHIZUKO

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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