シンガポールといえば、都会的でスマートなイメージ。その反面で、古くからの文化が根付いた仏教色の強いスポットも数多く存在するのはご存知ですか?
その代表的な場所がハウ・パー・ヴィラ。ガイドブックでは大きく紹介されてはいませんが、そのシュールさからインパクトは大!インスタ萎え間違いなしの奇妙な像たちが、皆さんを待ち構えています。今回はそんな隠れた名所、ハウ・パー・ヴィラを紹介していきます。
ハウ・パー・ヴィラって何なの?
ハウ・パー・ヴィラとは、一言でいうと中国神話や道教の教えを象で再現した、テーマパーク。1930年代に万能薬「タイガーバーム」を販売したことで巨万の富を得た香港の富豪、胡文虎、胡文豹兄弟によって建てられました。そのため、ハウ・パー・ヴィラというテーマパーク名も彼らの名前に由来しています。
中には、地獄や中国の伝説、西遊記など様々なものをモチーフにした像が展示されており、急にお相撲さんや人魚が表れたりなど、不思議な世界が広がっています。そんな独特な世界観がシュールでおもしろい!と、多くの観光客を惹き付けているのです。
ハウ・パー・ヴィラへの行き方
ハウ・パー・ヴィラは、MRT(シンガポールの電車)のサークル線、ハウ・パー・ヴィラ駅を降りてすぐの位置にあります。正面には虎が描かれた門が聳え立ち、異国情緒漂う不思議な空間となっています。
うれしいことにハウ・パー・ヴィラの入場料は無料。公園のような雰囲気で、自由に出入りをすることができます。
洞窟内で地獄を目撃
中にどんどん進んでいくと、「十大地獄めぐり」という洞窟になったエリアが見えてきます。その名の通り、ここは地獄の世界を再現したエリア。地獄に落ちた人を裁いている様子や、血みどろになりながら働いている人たちの様子など、ショッキングな像が次々と現れてきます。
薄暗い洞窟の中は気味が悪く、おどろおどろしい、そんな言葉がぴったりな異様な空間です。ここでは何を撮っても"インスタ萎え"する怖い、そして気持ちが悪い写真になります。
まだまだ現れる異様な像たち
十大地獄めぐりを抜けると、中国風の塔や仏像、池などが現れます。ハウ・パー・ヴィラの中にしては、割と普通のエリア、と思いながら歩いていると、不意を打つかのように自由の女神像が現れます。
ツッコミどころが満載で、その見事なミスマッチさに思わずカメラを構えてしまいます。ここまで来ると、このシュールな世界観が癖になっていることでしょう。
写真はハウ・パー・ヴィラでも、一際目立っている写真の像。カニに人の頭がついているもはや理解不能な像。他にも、2足歩行の豚や口が裂けているかのようのグロテスクなパンダなど、お世辞でもかわいいとは言えないような動物たちが並んでいます。
そして、そんな光景を横目に歩き進めていくと、あっという間に出口にたどり着きます。普通に見て回っていると、30〜40分で見終えることができます。門を抜けて、MRTの駅が見えると、一気に現実に引き戻された気持ちになり、いかに異様な世界にいたことを再度実感するはずです。
凡人には理解しがたいハウ・パー・ヴィラ。最初から最後まで奇妙な空間ですが、終始飽きが来ずに楽しむことができます。ちょっと変わったシンガポールの側面を見たくなったら、ぜひ足を運んでみるといいでしょう。
ハウ・パー・ヴィラの基本情報
住所:262 Pasir Panjang Rd,
営業時間:9:00〜19:00
電話番号:+65-6773-0103
2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
ハウ・パー・ヴィラ
http://www.hawparvilla.sg/
【トラベルjpナビゲーター】
小出 友里