スペインのアンダルシア州マラガ県。そのコスタ・デル・ソルにある「ミハス」はスペインでもトップクラスの観光地です。その理由はあまりに美しい町並み。
どこを歩いても見事なまでの白い壁で、その白さを引き立てるように彩られた様々な色たち。手にするカメラやビデオカメラの撮影が止まらなくなるほど。歴史ある南スペインの「ミハス」で楽しむ圧倒的な色の世界と魅力をご紹介します。
ミハスの歴史
スペイン南部で地中海に近いミハス(Mijas)は、古代から栄えた町。2世紀に編纂された文献にすでに出てきている程、歴史があるのです。過去にはローマ人を含む様々な民族に侵入された時期があり、複雑な過程をたどりました。
ローマ人からは「タミサ」Tamisa)と呼ばれ、やがては西ゴート人、その後にムーア人と支配が変わっていきます。タミサと呼ばれていた名称は後のムーア人によって、今のミハスの原型となるミクサ(Mixa)に変更されています。
19世紀に入ると地中海では海賊が横行する等、現在の美しい観光地からは想像もできない苦しい期間が長く続きました。
黄色いポストに白い壁と美しい花
ミハスの観光はどこから?答えはどこからでも!なぜならどこを歩いても圧倒的な美しさを誇っているからです。しかしながら町全体は大きくはありません。ある程度歩いていると、感覚で全体が分かってくることでしょう。
それでも何かの目安をとなれば、基準となるのがこの目立つ「黄色いポスト」です。このポストを目印として、色々な方向に進んでみましょう。それにしてもこのポストそのものが一つのアートと言えるのでは。
建物の全てが白。地中海に面した風光明媚な土地柄に白で統一された町なのですから、美しくないはずはありません。なぜここまで白で統一出来るのでしょうか。それは一大観光地として、一定期間の間に常に白を塗ることになっているから。行政と住民が一体となりこの景観を維持しているのです。
そして美しさは建物だけではなく、歩く道や広場までが魅力的。場所によって様々な違いがあり、自分の歩く場所全てが芸術という楽しさは滅多に体験出来ない、貴重なものとなるでしょう。また植物も効果的に使われておりその景観も美しく、そちらも絶好の撮影ポイントと言えるのでは。
坂や階段、何もかもが魅力的
ミハスの魅力は高低差のある街並みにも隠されています。大きな通り沿いからはどの方向に向かっても坂、あるいは階段を使うことになります。
高低差があるからこそ立体的な景観となり、あらゆる場所で芸術性を高めていると言えるのです。
全体の様子だけではなく様々な飾りも魅力的。店により個性あるレイアウトが楽しめるので、足を止めてお気に入りの店に入ってみて下さい。
洞窟の教会も必見
地中海を見下ろす高台にあるのが洞窟の教会です。
長い歴史が感じられ、同時に洞窟内という狭い空間であるにも関わらず、荘厳な感じが伝わってくることでしょう。
この場所はあくまでも教会です。地元の人や祈りをささげる人がいましたら、一定の配慮をお願いします。
教会前の広場からは地中海を見下ろすことが可能。さわやかな風を感じ、南スペインの雰囲気を改めて実感出来るのでは。
お土産品も充実
ミハスはスペイン有数の観光地だけあって、お土産店もかなり充実しています。どの場所にあるかによって若干の値段の違いがありますので、色々な店に入ってみるのも観光の面白さ。
ぜひ、気に入った品物を見つけ、旅の思い出をより深いものにしましょう。
地中海に面した南スペインは温かなイメージがありますが、季節によっては雨、風が続くことも。気温の変化等に備え、一定の準備は忘れないようにして下さい。そして美しきミハスでこれぞスペイン旅という時間を過ごしてはいかがでしょうか。
ミハスの基本情報
住所:Avenida Virgen de la Pena 2, 29650 Mijas Andalucia
電話:010-34-952-48-59-00
2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
ミハス公式サイト
http://www.mijas.es/portal/
【トラベルjpナビゲーター】
大里 康正
