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小京都・飛騨高山の古い町並みを歩く


飛騨高山は今や外国人にも人気の場所。5年前に比べても外国からの旅行者が倍以上にです。彼らに一番の人気はガラスの展示で知られる飛騨高山美術館ですが、高山の魅力は古い町並み。金森長近が造った町並みが今も残ります。
江戸時代中期、豊富な森林資源や鉱物資源に目を付けた幕府は飛騨を天領とし、町人中心の町になりました。高山祭の屋台や商家のたたずまいなどは町民の力が生んだ芸術です。それでは、いざ高山の町へ。

パワーあふれる「宮川朝市」「陣屋前朝市」でお気に入りの一品を!

写真:秋本 義清

朝市は高山では絶対に見逃せない見どころです。高山の朝市は、宮川のほとりと陣屋前の二か所にあります。駅から近いのは宮川の朝市。こちらでは、人気の「さるぼぼ」や一位一刀彫などの手工芸品、漬物や農作物などが販売されています。開催時間は7時ころから11時半くらいまで。
宮川朝市には立ち飲み珈琲スタンドや、居心地のいいカフェなどもできています。また、宮川のほとりへ降りて清流にふれるのも心やすらぎおすすめです。
<基本情報>
開催場所:岐阜県高山市下三之町
時間:7時〜12時(4月から11月)、8時〜12時(12月から3月)
営業:年中無休
アクセス:高山駅より徒歩10分ほど

写真:秋本 義清

高山が幕府直轄地となった時に造られた「高山陣屋」が現存しています。全国の陣屋で往時のままに残されているのはここ高山だけ。
その高山陣屋の前には、午前中「陣屋前朝市」が行われています。宮川朝市との違いはよりこちらのほうが地元密着だということ。果物やお漬物の比率が高くてお土産になるものが少ないです。
こちらは地元の方々が多く、毎日のご家庭での生活に買いに来られています。その意味では本来の朝市に近いのかもしれません。おいしい自家製お漬物も、ぜひ試食させてもらいましょう。
時間のある方は、陣屋の見学も魅力です。往時使われたお白洲なども残されていて江尾時代にタイムスリップできます。
<基本情報>
開催場所:岐阜県高山市八軒町1-5(高山陣屋前広場)
時間:7時〜12時(4月から11月)、8時〜12時(12月から3月)
営業:年中無休
アクセス:高山駅より徒歩10分ほど

秋には見事な大銀杏の黄葉が楽しめる「飛騨国分寺」

写真:秋本 義清

実は駅から朝市へと向かう途中にあるのが「飛騨国分寺」。聖武天皇が全国に建てた国分寺の一つです。門を兼ねた鐘楼は、高山城が破却された際に移築されたものです。また、三重塔は今や、高山のランドマークとなっています。
<基本情報>
住所:岐阜県高山市総和町1丁目83
電話番号:0577-32-1395
アクセス:JR高山駅から徒歩5分

高山一番の見どころ 美しい町並みの「三町筋」で高山を満喫

写真:秋本 義清

さて、いよいよ高山一番の見どころ「三町」を歩きましょう。三町は伝統的建造物群保存地区の上一之町、上二之町、上三之町などの通りを言い、金森氏の高山城ができるとき、商家街として整備された地区。
今も昔のたたずまいのイメージがそのまま残り、着物を着た商人たちや大八車が出てきても何一つ違和感を感じないような通りが残ります。
軒先には水が流れる水路があり、杉玉の下がるお酒屋さんや、朴葉みそなどを商うお店が並び、疲れた時に一服できるカフェもあります。

写真:秋本 義清

素敵な町並みのたたずまいは、上三町筋だけでなくより北に当たる方向にも続いています。お店などが少ない分、こちらでは静かでゆっくりとした時間が流れています。

「日枝神社」と「櫻山八幡宮」で疲れた体にパワーをもらおう

写真:秋本 義清

ニュースでも毎年流れる「高山祭」は春と秋に行われるのですが、春は日枝神社の祭礼で「山王祭」、秋は櫻山八幡宮の祭礼で「八幡祭」と呼ばれ、それぞれに引き出される屋台が異なります。祭礼の美しさは息をのむほどで、京都の祇園祭、秩父市の秩父祭と並び称されるほどです。
まずは春の高山祭の「日枝神社」。日枝神社は近江の日吉神社を勧請して1141年に建てられたのが最初で、金森氏が高山城の守護として祀り、幕府直轄地となってからも陣屋の守護神として信仰されました。陣屋からは少しあるいて距離があり、広いゆるやかな階段の参道が、清らかさを深めます。
<基本情報>
住所:〒506-0822 岐阜県高山市城山156
電話番号:0577-32-0520
アクセス:JR高山駅から徒歩20分

写真:秋本 義清

今度は秋の高山祭の「櫻山八幡宮」へ行ってみましょう。時間があれば、坂道もあってちょっとくたびれますが、城山を回ってのんびりと東山遊歩道をお寺をのぞきながらテクテクと歩いていくのもおすすめです。
さて、「櫻山八幡宮」。飛騨の山に住む両面宿儺(りょうめんすくな)という妖怪を退治するため、仁徳天皇が派遣した難波根子武振熊命(なにわねこたけふるくまのみこと)が戦勝祈願のため応神天皇を祀ったのにがその始まりと言われています。
尚、桜山八幡宮の横には「高山祭屋台会館」があり、秋の高山祭の屋台がそのまま収められていて、いつでも見ることができます。また、すぐそばには飛騨の匠のからくりを見せてくれる「からくりミュージアム」があり、飛騨の匠の技を垣間見ることができます。またからくりミュージアムには、全国から集められた「獅子頭」なども集められていて、見るだけで楽しめます。
<基本情報>
住所:〒506-0858 岐阜県高山市桜町178
電話番号:0577-32-0240
アクセス:JR高山駅から徒歩20分

必見!匠の最高芸術品「吉島家住宅」

写真:秋本 義清

高山のおすすめでどうしても見逃してほしくないところが「吉島家住宅」。吉島家は1786年吉島重兵衛が高山に居住し、酒造業をはじめたのがその始まりです。酒造業以外にも生糸繭の売買などをして栄えました。酒造業だったことで今も玄関の上には大きな杉玉が吊られています。
「吉島家住宅の魅力は…地球を半周しても見に来た価値があった」そうアメリカの建築家のチャールズ ムーア氏に言わせるほどの美しさ。お隣の日下部家住宅も公開されており、そちらもおすすめです。
日下部家住宅が男性的と称されるのに対して、吉島家住宅はその繊細さから「女性的」と称されます。個人的に惹かれているのは、土間の大黒柱を中心とする力強さと、二階に続く細い吊柱のような対比の美しさです。
<基本情報>
住所:〒506-0851 岐阜県高山市大新町1丁目51
電話番号:0577-32-0038
アクセス:JR高山駅から徒歩15分

高山の見どころは他にもたっぷり!食べ歩きグルメも!

高山の見どころで、今回お話しできなかったのが「飛騨の里」。合掌造りなど、飛騨地方の民家が移築され保存されています。懐かしい山の風景がよみがえるような場所です。移築された民家では、かつて使われていた生活用具などが展示され、刺し子やわら細工、木工などの実演や体験会も行われています。
中でもみたらし団子は大人気です。おすすめのお店は鍛冶橋のたもとの二四三屋と高山陣屋の「陣屋前だんご」。駅から歩いていくと、国分寺を過ぎて宮川のほとりにあるのが二四三屋。また、高山陣屋の前にあるのが「陣屋前だんご」です。どこも一本80円、普通の甘いみたらし団子とは異なり、しょうゆ味のいくつでも食べられるみたらし団子です。
また、街中には飛騨牛の串焼もあちこちで販売しています。片手に串を持ちながら、仲の良い友人やご家族と食べ歩きも楽しいかもしれません。もし財布に余裕があれば、飛騨牛ステーキもおすすめです。
2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
高山市観光サイト
http://kankou.city.takayama.lg.jp/

【トラベルjpナビゲーター】
秋本 義清

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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