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名古屋・ノリタケの森「クラフトセンター」大人も子供も楽しめる工場見学!


工場見学や“ものづくり”は何だかワクワクしてしまう。そんな方にピッタリの施設が陶磁器に関する複合施設・愛知県名古屋市「ノリタケの森」にあります。
ノリタケの森「クラフトセンター」1階・2階は、職人さんたちが携わる製造工程の見学や絵付け体験ができ、大人から子供まで楽しめる施設。
ノリタケの技と伝統を目の当たりにできるノリタケの森「クラフトセンター」1階・2階を陶磁器の製造工程も含めて御紹介致します。

ノリタケの森「クラフトセンター」

写真:KISHI Satoru

陶磁器に関する複合施設「ノリタケの森」には、製造工程を見学できる「クラフトセンター」があります。1階では、“原型製作”から“釉(ゆう)焼き”まで、流し込み成形による生地製造の工程を紹介しています。
2階では、熟練の職人さんたちによる絵付け方法・素描(すがき)による制作など、様々な絵付け作業を間近で確認できます。“絵付け体験コーナー(有料)”もあり、“陶磁器の美を、知る、創る”といった大人も子供も楽しめる施設となっています。
3階、4階は“オールドノリタケ”を収蔵した「ノリタケミュージアム」となっています。こちらについての詳しい紹介記事『“オールドノリタケ”を堪能!名古屋「ノリタケミュージアム」』もありますので、宜しければ下部関連MEMOのリンクより御確認下さい。

「ボーンチャイナ」と「製造工程」を知ろう!

写真:KISHI Satoru

イギリスで18世紀末に開発された磁器の一種・ボーンチャイナ(bone china)の名称は、原材料に牛の骨【bone】の灰が使用された陶磁器【china】に由来します。
「クラフトセンター」の1階では、ボーンチャイナの製造工程の内、“原型製作”、“成形”、“締(しめ)焼き”、“施釉(せゆう)”、“釉焼き”の流れを確認できます。以下、簡単に流れを追ってみます。
まずは粘土で形を整えて、石膏で仮型を作り“原型製作”。そこから使用型を作ります。
長石(ちょうせき)、珪石(けいせき)、カオリン、粘土を細かくし、骨灰(こっぱい)と水を加え、どろどろにしたものを泥漿(でいしょう)と呼びます。その泥漿を石膏の型に流し込み“成形”。型を外して出来上がった部品同士を組み立て、ひとつの形に仕上げます。
次に組み立て、つなぎ目や接着面を滑らかにして、焼き締めるために1回目の焼き(“締焼き”)、艶を出すためにスプレーで表面に釉薬(ゆうやく)の層を付着させ(“施釉”)、続いて2回目の焼き(“釉焼き”)といった流れとなります

英雄ペルセウスや金のシャチホコなど「フィギュリアン」の造形美

写真:KISHI Satoru

先程のフクロウのように、ノリタケのラインナップの中には食器だけでなく“フィギュリアン”と呼ばれる置物があります。このアート作品群への取り組みでノリタケの造形力が高められ、食器にもフィードバックされているのです。
ギリシア神話に登場する英雄ペルセウスの物語のワンシーンを表現した“フィギュリアン”は、躍動感に溢れ圧巻ですので、是非チェックしてみて下さい。
こちらのシャチホコは名古屋城にある実物の4分の1のサイズで作られています。
名古屋市が友好都市提携の記念として中国南京市に贈呈するため、ノリタケが「ファインセラミック製の金のシャチホコ」を製作。
名古屋市は2003年の友好都市提携25周年記念の際に“雄”を、2008年の30周年記念に“雌”を贈り、雌雄1対が揃いました。因みに、こちらのシャチホコは白いままですが、贈呈された現物の表面には金箔が貼られています。

小さな発見の連続!何度も繰り返される「焼成」

写真:KISHI Satoru

その後、2階の職人さんたちによる素描や、陶磁器用絵具を台紙に印刷し樹脂の薄い膜で覆った転写紙を使用した転写貼り等の“絵付け焼成(しょうせい)”。カップのハンドルやお皿の縁に金線を描く“金仕上げ焼成”と続きます。
“絵付け”の方法によっては、焼成回数がさらに増えること、“金仕上げ”では、初めから金色の染料を使用するのではなく、“金焼成”という焼きの工程の後に、光輝く金色となるなど、小さな発見がいくつもあり、楽しみながら製造工程を知ることが出来ます。
以上のような長い工程があり、最後に視覚・触覚・聴覚を駆使した厳しいチェック“品質検査”を経て、出来上がった製品は販売店へと送られるのです。
※焼成:陶磁器の製造工程における硬度の増強、色調の調整等のために加熱すること

「職人さんたちの実演」と「絵付け体験コーナー」

写真:KISHI Satoru

2階には、職人さんたちの技を目の前で観ることも可能です。ガラス越し等ではなく、低い衝立があるだけの同空間で、その技術を鑑賞できる貴重なチャンス。その奥には彩り鮮やかな大皿や花生(はないけ)が飾られているので、そちらもお見逃し無く。場合によっては、非常に珍しい製品を鑑賞できるかもしれません。
こういった製造工程や職人さんたちの技術を目の当たりにすると、自ら体験したくなる方もいらっしゃることでしょう。同じく2階には、“絵付け体験コーナー”も用意されています。予約無しでも参加可能で料金は1800円〜となっています。お子様と一緒に世界でひとつだけの作品を作ってみてはいかがでしょうか。
本格的な絵付けも挑戦したいと興味を抱いた方には「ノリタケアーティストクラブ」といった教室が愛知・名古屋と東京・赤坂で開かれています。それぞれ詳しくは関連MEMOにある公式サイトへのリンクから御確認下さい。

愛知県名古屋市・ノリタケの森「クラフトセンター」1階・2階のまとめ

ノリタケの森「クラフトセンター」1階・2階にて、陶磁器の製造工程を確認した後には、初期のノリタケ製品“オールドノリタケ”が収蔵されている3階・4階「ノリタケミュージアム」に向かいましょう。
「クラフトセンター」と共通のチケットですので、そのまま観覧できます。知識が増えた分、より一層深く、ノリタケの製品を味わえます。
以上、ノリタケの技術と伝統を見学でき、絵付け体験も可能な愛知県名古屋市にあるノリタケの森「クラフトセンター」の御紹介でした。

■関連MEMO
ノリタケの森クラフトセンター
http://www.noritake.co.jp/mori/look/craft/
絵付け体験コーナー
http://www.noritake.co.jp/mori/handmade/etsuke/index.html
ノリタケの森アーティストクラブ
http://www.noritake.co.jp/mori/artistclub/
ノリタケ食器オフィシャルサイト
http://tableware.noritake.co.jp/
【たびねす】“オールドノリタケ”を堪能!名古屋「ノリタケミュージアム」
https://www.travel.co.jp/guide/article/16217/

【トラベルjpナビゲーター】
KISHI Satoru

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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