ペットと泊まれて食事も一緒にできる和風旅館は、とても数が少ないのが現状です。「坂本の湯」はそんな数少ない旅館のひとつ。松本市の奥座敷・浅間温泉にありお風呂は源泉掛け流しの上、素材を活かした和の創作料理は絶品です。
限定5部屋!愛犬と泊まれる温泉旅館「坂本の湯」をご紹介いたします。
愛犬と泊まれる、浅間温泉の和風旅館
長野県松本市にある浅間温泉は1300年の歴史を誇る名湯です。そんな温泉街に佇む愛犬OKの旅館が「坂本の湯」。数寄屋造りの建物、手入れの行き届いた庭木に「ここ、本当にワンコOKなの?」とちょっと疑ってしまいます。
「坂本の湯」はご夫婦で切り盛りされているため5部屋限定で、とてもシンプルなサービスの旅館です。売店やバーなどの娯楽施設は一切ありません。しかし愛犬家にとっては部屋だけでなく、食事も愛犬と一緒に過ごせることが一番嬉しいサービス。フロントのあるロビーも、リードを着用すれば愛犬を歩かせてOKです。
「無駄吠えをしない室内犬」なら大型犬もOK!
お部屋は清潔感のあるシンプルな和室。昔ながらの旅館の雰囲気です。部屋の入り口にはワンコの足拭き用のバケツと雑巾が準備されていますので、部屋に入る時には必ず愛犬の足を拭いてあげましょう。
ちなみに「坂本の湯」に泊まれる犬の条件は「無駄吠えをしない室内犬」です。そのため大型犬も条件が合えば宿泊OK!夜も静かなので、警戒心の強いワンコも安心して眠ることがでます。
絶妙な味付け・信州の素材を活かした和の創作料理
夕飯は信州の素材の良さが活かされた和食です。お部屋もしくは食事処での食事になりますが、いずれもワンコ同伴OK!ただし愛犬の食事の用意はないので、忘れずに準備して行きましょう。
写真のお造りは脂の載った信州サーモンや甘みのあるホタテ。鮮度も良く厳選された素材です。ふきなどの山菜が用いられた小鉢なども、癖を抑えた絶妙な味付け。山菜が苦手な方にもぜひ食べて欲しい料理です。
「揚げしんじょう」に「里芋・そば粉の煮炊き物」。しんじょうはさくさくとして甘みがあり、添え物のレモン搾ってもそのままでも美味しく頂けます。煮炊き物は里芋とそばの味が融合し、甘めの餡がほどよいアクセントとなっていてこれまた絶品。
この他にもイワナなど川魚の焼き物もあり、山の幸の素材を活かした創作料理はどれも品のある味わいになっています。
※メニューは季節や仕入れの状況などにより、変更になることがあります。
旅の疲れを癒す、生まれたての源泉
この「坂本の湯」をご紹介する上で外せないのが源泉掛け流しの温泉です。浅間温泉では各旅館に割り当てられている湯量が決まっていますが、内湯が男女各1つずつの「坂本の湯」では源泉掛け流しが可能。そのため近隣ホテルの宿泊客がわざわざ日帰り入浴に来ることも…。22時前後の清掃時間以外はいつでも入浴可能です。
残念ながらワンコは入ることができません。入浴の際は交代で入浴して、愛犬を部屋に一人ぼっちにしないようにしましょう。
源泉掛け流しの温泉はこの出口から流れ出た時が、初めて空気に触れる瞬間。生まれたてのほやほやの温泉です。加温や加水は一切されていないため少し熱め。入る時により温度は違うように感じます。アルカリ性単純温泉の滑らかなお湯は入った瞬間に「あぁ、気持ちいい…」と思わず言葉が漏れてしまうほど。何度でも入りたくなります。
少しずつが嬉しい、理想の和の朝ごはん
朝ご飯は食事処でいただきます。数種類のおかずが少しずつ膳に載った理想の朝ごはん。魚介類も一品だけではなく、鮭に明太子、じゃこの佃煮と3種類あるのも嬉しいもの。夕飯より少し塩気を強くした味付けになっていますが、朝からついつい箸が進んでしまいます。
おわりに…
「坂本の湯」のサービスはとてもシンプルですが靜かで源泉掛け流しの温泉があり、素材を活かした料理も美味…と、小さな旅館の良さが詰まったお宿です。愛犬と一緒に和風旅館に泊まりたい方にはぜひ「坂本の湯」をお勧めします。
アクセス
電車:JR篠ノ井線 松本駅～アルピコ交通バス「浅間線」「新浅間線」バス停「浅間温泉」下車、徒歩約0.4km
車:長野自動車道 松本IC～R158号～R143号～県道282号経由、約8.5km
■関連MEMO
坂本の湯
http://www.sakamotonoyu.jp/
浅間温泉旅館協同組合
http://www.asamaonsen.com/yado/sakamotonoyu/
浅間温泉観光協会
http://asamaonsen.jp/stay/%E5%9D%82%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%B9%AF%E6%97%85%E9%A4%A8/
【トラベルjpナビゲーター】
桜 小町
