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温泉飲み歩きも!チェコ随一の温泉街「カルロヴィ・ヴァリ」の見どころまとめ


温泉がある町として有名な、チェコ西部に位置する「カルロヴィ・ヴァリ」。町の至る所で飲泉を楽しむことができるのが最大の魅力であり、薬用酒「ベヘロフカ」発祥の町としても知られています。さらに華やかなショッピングストリートも充実しているという、ゆっくりと滞在するのにぴったりな町なのです。今回はそんなカルロヴィ・ヴァリの見どころをご紹介します。

カルロヴィ・ヴァリはチェコ西部、ドイツ国境に近い町

写真:岡本 大樹

カルロヴィ・ヴァリはチェコ西部ドイツとの国境近くに位置している町で、1992年には群馬県の草津市と姉妹提携しています。というのも、カルロヴィ・ヴァリは草津と同様に温泉で有名な町なのです。
テプラー川沿いに色とりどりの建物が並ぶ美しい町並みを形成しており、高級なリゾート地といった風情が感じられます。

写真:岡本 大樹

チェコの首都であるプラハからはバスで2時間半ほど、プラハ国際空港からは2時間とアクセスが良く、日帰りで訪れる人も多い町。
またドイツとの国境に近いため、ドイツ人旅行客が多いのも特徴ですが、近年では裕福なロシア人もその温泉を目当てにカルロヴィ・ヴァリを訪問しています。

写真:岡本 大樹

この町にとって温泉は観光資源ではありますが、チェコでは温泉は癒しというより治療の意味合いが強く、ここカルロヴィ・ヴァリでもそれはもちろん同じ。保養を目的とした利用の場合は3〜4週間と長く滞在するのが一般的です。
では、どんな温泉に浸かることができるのか?と日本人なら思うかもしれません。しかしながら、この町の温泉は主に飲むための物。スパ・ドクターという医者に診察してもらい、症状に合わせて飲む温泉を教えてもらうというのが正式な飲泉の方法とされています。

町で温泉を飲み歩き!?

写真:岡本 大樹

浸かる温泉も無いわけではありません。高級ホテルには大浴場が用意されていることが多く、共同浴場もあります。といっても町にある共同浴場はこの写真の建物を含め2つのみとなっています。
それに比べ飲泉できる場所はなんと13ヶ所もあります。ではどこでどのように飲泉をすることができるのでしょうか。

写真:岡本 大樹

飲泉のスポットはコロナーダという回廊の中にあります。コロナーダというのは飲泉のために作られたもので、雨の日でも飲泉ができるように飲泉スポットを覆うようにしてできている建物を指しています。
温泉のそばには温度、名前、番号を書いたプレートがつけられているので、飲む前にチェックしましょう。

写真:岡本 大樹

湧いているお湯を町歩きしながら飲むには、飲泉用のスパカップを購入しましょう。町には多くの売店が並んでいて、お土産としても人気の品となっています。種類も多く値段は約400円〜1000円ほど。
なお、スパカップは取っ手のところが空洞になっており、ストローのようにそこから温泉を飲むことができます。そこを通ることによって少し冷めて飲みやすい温度になると言われていますが、温泉によってはかなり熱いので火傷には注意してくださいね。
また飲み過ぎはよくないので、味見をする場合は少しずつ飲んで巡ることをオススメします。ちなみに味の方はというと…鉄分と塩分を感じるお湯、といった具合。つまりあまり美味とは言えません。とはいえ健康のためですから贅沢は言えませんね。

オススメのコロナーダはこちら

写真:岡本 大樹

コロナーダは町にいくつもありますが、その中でも特に見応えのあるものを3つご紹介します。こちらの写真はサドヴァー・コロナーダという場所で、温泉街の入り口に近いドヴォルザーク広場のそばにあります。
ここで飲むことができる温泉は発泡性で美味しいとされ、カルロヴィ・ヴァリ内で最も人気のものです。(とは言え、鉄臭さはあります)

写真:岡本 大樹

次にご紹介するのは温泉が3つもあるトルジニー・コロナーダ。ここにはカレル4世という名前の飲泉スポットがあります。
その壁面にはカレル4世の大きなレリーフが。その昔カレル4世が狩りを行なっている時に鹿が温泉で傷を癒しているのを発見したシーンが描かれています。
カルロヴィ・ヴァリ(Karlovy Vary)という町の名前は直訳すると「カレルの温泉」。そう、この町の名前はカレル4世の温泉発見のエピソードにちなんだものなのです。

写真:岡本 大樹

最後にご紹介するのはこちらのムリーンスカー・コロナーダ。ルネサンス様式の建物で、彫刻や装飾にも重厚感が漂います。
どのコロナーダにも共通して言えることですが、温泉はもちろんコロナーダ自体がとても美しいので、飲み比べの時にはそんな点にもぜひご注目ください。

チェコの伝統薬用酒「ベヘロフカ」も飲もう

写真:岡本 大樹

さらにこの町で健康のために飲むべきものがあります。それはベヘロフカというチェコ伝統の薬用酒。
チェコ全域で飲まれているお酒ではありますが、ベヘロフカはカルロヴィ・ヴァリで生まれたお酒で、町にはその博物館(ヤンベヘルミュージアム)があるのです。

写真:岡本 大樹

博物館内部ではベヘロフカの歴史や製造に関する展示を見ることができ、さらにその最後には4種類のベヘロフカを試飲することができます。
写真左から
・ベヘロフカ レモン(アルコール度数20%)
・ベヘロフカ オリジナル(38%)
・コーディアル(35%)
・KV14(38%)
と並んでいます。
細かい違いはガイドさんが教えてくれるので、種類を確認しながら試し飲みしてみましょう。とはいっても、アルコール度数がかなり高いので、お酒が苦手な方は無理せず味だけみる程度にしてくださいね。

写真:岡本 大樹

博物館にはショップもあります。4種類あるベヘロフカの瓶はもちろん持ち運びに便利な小さいものも用意されているので、お土産に買って帰るにもピッタリです。

町にはその他の見どころも

写真:岡本 大樹

カルロヴィ・ヴァリの町には華やかなショッピングストリートがあることから、温泉と一緒にショッピングをするという目的の人も多く、町を訪れた著名人は数知れず。
ドイツを代表する詩人ゲーテもその一人。この町を13回も訪れ述べ3年を過ごしたというエピソードからかなりこの町を気に入っていたことがわかります。

写真:岡本 大樹

またカルロヴィ・ヴァリは映画で有名な町でもあります。というのも、ショッピングストリートの端にある、こちらのグランドホテルプップが『007 カジノ・ロワイヤル』のロケ地になったことがあるのです。
ホテルの前の石畳には町を訪れた著名人たちのネームプレートがあるので、これまでにどんな人が来たのかチェックして見て回るのも楽しいですよ。

写真:岡本 大樹

映画好きならもう一つ立ち寄りたいのが、毎年6月にカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭が開催されている「Thermal(サーマル)ホテル」。ここのフェストホールが主会場となっています。
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭は中央ヨーロッパで最も格式高い映画祭と言われ、70年もの歴史を持っています。映画祭の間は業界の有名人や世界の映画ファンが町を訪れ、町のあちこちで上映会が行われているので、その時期を狙って訪問するというのも映画好きにはたまらない体験になること間違いなしです。

カルロヴィ・ヴァリはゆったり滞在に最適の町

温泉で有名な町ではありますが、日本の温泉街とはかなり印象の違うカルロヴィ・ヴァリ。町のいたるところで飲泉ができるので、ぜひ飲み歩きをしてみてください。
また薬用酒ベヘロフカの博物館やショッピングストリートなど、他の見どころも多くあるので、カルロヴィ・ヴァリという町でゆったりした滞在を楽しんでみてください。
※記事内で紹介した金額は2017年11月時点のもの。(1チェココルナ=約5円で計算しています)

■関連MEMO
カルロヴィ・ヴァリ(チェコ政府観光局)
http://www.czechtourism.com/jp/t/carlsbad/

【トラベルjpナビゲーター】
岡本 大樹

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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