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神の住む島へ!滋賀・竹生島の弁天様と願いが叶う幸せダルマ


琵琶湖の北部に浮かぶ竹生島は、江ノ島・宮島と並ぶ「日本三弁才天」の一つ。西国第三十番札所でもある宝厳寺の本堂で、宇賀弁才天座像の周囲を真っ赤に彩るのは、可愛い顔して願いを叶えてくれると評判の「弁天様の幸せ願いダルマ」です。
また、豊臣秀吉が建てた幻の大坂城の遺構として注目される宝厳寺の「唐門」「観音堂」や秀吉のご座船として作られた日本丸の船櫓を利用した「舟廊下」も絶対に見逃せない見所です。

山の神の背比べと竹生島の誕生伝説

写真:旅人間

古くより神様が住む島として信仰を集める竹生島は、西国第三十番札所でもある宝厳寺、国宝の都久夫須麻神社、また弁才天信仰の聖地、パワースポットなどの見所で知られています。
この竹生島へのアクセスは船のみで、長浜港、今津港、彦根港から向かえます。おすすめは琵琶湖汽船「竹生島クルーズ」の長浜港の利用で、このルートで行くと「背比べ」の伝承で知られている伊吹山と金糞岳がよく見えます。
(※竹生島クルーズの時刻など詳細は公式サイトでご確認下さい)

写真:旅人間

この背比べの伝承とは、多多美比古命(伊吹山の神)が、浅井岳(現在の金糞岳)の神である浅井姫命と高さを競って負け、その負けた怒りから浅井姫命の首を切り落としたというもの。その落ちた首が「竹生島」だというお話。都久夫須麻神社には浅井姫命も祀られています。
話の真相はともあれ、伊吹山と金糞岳を船上から見比べた後、湖面に浮かぶ竹生島が近づいてくると、なんだか不思議な心地がしてきます。

竹生島に到着!165段の石段に残る古の想い

写真:旅人間

長浜港から約30分の快適なクルージングを終えると、切り立つ山に縫うように続く参道と朱色の鳥居が点々と目に入ります。心なしか女性が多く感じるのは、弁才天が女性の神様だからかもしれませんね。ちなみに、この竹生島には宿泊施設はありません。島を散策する前に帰りの船の時間を必ず確認しておきましょう。
さて、石段を歩きだし、最初の鳥居を過ぎて右に向かうと都久夫須麻神社へ、真っ直ぐ進むと宝厳寺の本堂になります。

写真:旅人間

宝厳寺の本堂まで165段の石段が続きます。息を切らしながら進んで行くと脇に文字が刻まれているのが見えます。この文字は一体…?
この竹生島では、寺の伽藍に使われている柱や部材、石段に使われている御影石など、すべてが島の外から運ばれてきたもの。現代のような大きな船や機材のない時代、命をかけ築いた人の想い、それを寄進という形で支えた人の心、この石段は多くの人の祈りによって完成し「祈りの階段」と呼ばれています。
この石段の文字は、寄進した人たちの住まいや名前になります。

竹生島宝厳寺の弁才天と弁天様の幸せ願いダルマ

写真:旅人間

竹生島宝厳寺の本尊は「弁才天」です。寺伝によると、724年に聖武天皇の夢枕に立った天照皇大神より「江州の湖中に小島がある。その島は弁才天の聖地であるから、寺院を建立せよ。すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう」というお告げを受けたのが始まりと伝わっています。
竹生島は、江ノ島・宮島と並ぶ「日本三弁才天」の一つで、その中で最も古くに建立されたことから「大弁才天」と称されています。

写真:旅人間

七福神の一人として知られている弁才天は「富貴・名誉・福寿」「愛嬌縁結びの徳」「子孫」を恵む神、「音楽・智恵・財物」の神として広く信仰されている女神です。もともとはインド古代信仰の水を司る神「サラスヴァティー神」で、それが仏教における守護神として取り入れられました。
ご本尊の弁才天は秘仏で、60年に一回ご開帳されます。次回のご開帳は2037年です。
この本堂では左右に鎮座する「宇賀弁才天座像」を見ることが出来ます。よく見ると弁才天の頭頂部に宇賀神が小さく乗り、鳥居が添えられているのが分かります。

写真:旅人間

この本堂には、小さくて可愛らしいダルマさんが沢山並んでいます。その姿は手に琵琶を持つ弁天様。お顔も一つ一つ違い、表情に個性があって、目にするとホッと安らぎます。
このダルマは「弁天様の幸せ願いダルマ」といって、お願い事を書いた紙をダルマの中に収めて奉納することで願掛けができます。奉納すると「弁天様の幸せ願いダルマ」を模した可愛いストラップ御守が持ち帰れることでも人気です。
古くより弁才天の聖地として信仰を集めている竹生島では、この願掛けを目的として足を運ぶ人も少なくありません。きっと願いは叶うはず。

幻の大坂城の遺構として注目!美しく蘇った宝厳寺唐門

写真:旅人間

宝厳寺の本堂をやや東に下ると「宝厳寺唐門」の唐破風の檜皮屋根が見えてきます。豪華絢爛な桃山様式の美しい彫刻や鮮やかな文様は見事な風格で圧倒的な存在感があります。
「観音堂」と隣接し入口になっている国宝の唐門は、豊臣秀頼によって寄進されました。かつては秀吉を祀る京都東山にある豊国廟の門であり、その前は大阪城の極楽橋にあったとも言われています。オーストリアにあるエッゲンベルグ城で2006年に発見された『大坂城図屏風』に描かれている姿からも、秀吉が建てた幻の大坂城の遺構として注目されています。
尚、2013年度より宝厳寺の「唐門(国宝)」「観音堂(重要文化財)」「舟廊下(重要文化財)」の檜皮屋根の全面葺き替え、彩色・漆塗りの塗り直し、飾り金具の仕上げ等の修復保存事業は2020年春に完了し美しく蘇りました。

写真:旅人間

この「宝厳寺唐門」は、桧皮葺、建物全体を総黒漆塗りとした上に金メッキの飾金具が散りばめられ、木鼻の獅子、虹梁中央の蟇股(かえるまた)の周囲には鳳凰や松・兎・牡丹の彫刻がみられます。この牡丹の裏が桐になっている遊び心も必見です。
二枚の大きな開き戸の桟唐戸(さんからど)や壁には牡丹唐草の彫刻を極彩色塗りとして飾っています。豪華絢爛と言われた桃山様式の「唐門」の代表的遺構になります。

写真:旅人間

宝厳寺観音堂と都久夫須麻神社をつなぐ様にして建てられているのが全長30mもある「舟廊下」です。朝鮮出兵のおりに豊臣秀吉のご座船として作られた日本丸の船櫓を利用して建てられ、国の重要文化財に指定されています。
また、この舟廊下を歩き終えたら、外からも見てみましょう。傾斜地に建てられた舞台造りが土台もまた見応えがあります。

竹生島の絶景ポイント!都久夫須麻神社とかわらけ投げ

写真:旅人間

宝厳寺の本堂から唐門、観音堂、舟廊下と進んだ先には、都久夫須麻神社(竹生島神社)があります。国宝の本殿は秀吉が寄贈した伏見桃山城の束力使殿とされ、その先にある竜神拝所は竹生島の絶景ポイント!
ここでは「かわらけ」と呼ばれる素焼きの土器に願い事を書き、湖面に突き出た宮崎鳥居へと投げ、鳥居の間をくぐれば、願い事が成就される「かわらけ投げ」が有名です。

竹生島・宝厳寺の基本情報

住所:滋賀県長浜市早崎町1664
電話番号:0749-63-4410
拝観時間:9:30〜16:30(観光船就航時間に基づく)
長浜港・今津港発着:琵琶湖汽船
彦根港発着:オーミマリン
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
竹生島クルーズ|長浜港〜今津港|琵琶湖汽船 - びわ湖クルーズ(外部リンク)
https://www.biwakokisen.co.jp/cruise/chikubu/
竹生島・宝厳寺〜西国第三十番札所〜(外部リンク)
https://www.chikubushima.jp/
戦国ワンダーランド滋賀・びわ湖(外部リンク)
https://sengoku.biwako-visitors.jp/
仕事運UPの御守り!?秀吉の出世城「長浜城歴史博物館」の御城印
https://www.travel.co.jp/guide/article/45080/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
旅人間

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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