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“変わり者”役で一段と輝く…中谷美紀、コメディエンヌの資質

  • 放送中の日曜劇場『IQ246〜華麗なる事件簿〜』(TBS系)では、黒ぶちメガネ&マッシュルーム頭の“変人監察医”を好演中の中谷美紀 (C)ORICON NewS inc.

    放送中の日曜劇場『IQ246〜華麗なる事件簿〜』(TBS系)では、黒ぶちメガネ&マッシュルーム頭の“変人監察医”を好演中の中谷美紀 (C)ORICON NewS inc.

 織田裕二の“怪演”が話題となっている日曜劇場『IQ246〜華麗なる事件簿〜』(TBS系)だが、同作で独特の存在感を放ち作品を支えているのが女優の中谷美紀(40)だ。彼女が演じる“変人監察医”は、検視しながらビーカーで味噌汁を飲んだり、検視が終わると死体に死化粧を施したりと奇人ぶりを発揮し、言われなければ“中谷美紀”と気付かないほど。また、好意を寄せる主人公・法門寺沙羅駆(織田)に冷たくあしらわれてもウットリしてしまうという、方向性の違う“乙女心”まで見せる姿は、どことなく中谷のブレイクのきっかけになったドラマ『ケイゾク』(TBS系)の柴田純役を思い起こさせる。「美人女優」「透明感」「凛々しい」といったイメージだけにとどまらない、女優・中谷美紀の“コメディセンス”に迫ってみたい。

絶世の美女とのギャップが面白さに、堤作品で開花した“コメディの資質”

 中谷はスカウトをきっかけに芸能界入りし、91年に『桜っ子クラブ』(テレビ朝日系)内のアイドルグループ・桜っ子クラブさくら組の一員として歌手デビュー。グループ内デュオのKEY WEST CLUBでも活躍するなど、もともとはアイドル出身だった。その後、93年にドラマ『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)で女優デビュー。多くのドラマに出演する傍ら、96年からは、坂本龍一プロデュースによるシングル「MIND CIRCUS」の発売をきっかけにソロ歌手としての活動も開始。97年3月に“中谷美紀 with 坂本龍一”名義でリリースした「砂の果実」は、自身最大のヒットになった。

 女優としては98年、99年に出演したホラー映画『リング』、『リング2』の高野舞役で話題を呼ぶと、ドラマ『ケイゾク』(TBS系/99年)で主役を張り、東大卒業のキャリア組でバツグンの頭脳を武器に事件を解決する一方、身なりにはまったく気を使わず、風呂に数日入らなくても平気なせいで常に頭がくさい……など、奇人女刑事を演じ女優として本格的にブレイク。以降、中谷はさまざまなドラマ、映画、CM、舞台に出演するほか、ナレーションや本の執筆、音楽活移動など、幅広い活動を繰り広げていくことになる。
  • 40代を迎え一層美しさを増していく中谷美紀 (C)ORICON NewS inc.

    40代を迎え一層美しさを増していく中谷美紀 (C)ORICON NewS inc.

 「中谷さんと聞いてイメージされるのは、やはり圧倒的な美人であるということ。よく“親しみやすい美人”という表現がありますが、中谷さんの場合は、一般庶民には近付きがたい域にまで達しています。だからこそ、アキバ系オタクが美女(通称エルメス)と付き合うまでを描いて大ヒットした映画『電車男』(05年)では、原作に“エルメスは中谷美紀に似ている”と書かれている通りに、中谷さんが“リアル・エルメス”を演じ絶賛されたのです。一方、映画『嫌われ松子の一生』では美人なのにソープ嬢、さらには殺人犯にまで堕ちてしまう転落人生を。『自虐の詩』では元ヤクザでちゃぶ台返しが日課の夫に尽くす薄幸の女性を“おもしろ哀しく”演じきりましたが、彼女が“変わり者”の役で跳ねたのは『ケイゾク』や『自虐の詩』を手掛けた堤幸彦氏との出会いも大きいと思います。堤氏は小ネタやパロディを散りばめたコメディタッチの演出に定評がありますから」(エンタメ誌編集者)

 堤氏に“見出された”と言っても過言ではないかもしれないが、それには元々彼女が確かな演技力に加え、コメディセンスを持ち合わせていたからにつきる。

謎めいたプライベートもまた、女優・中谷美紀の魅力を引き立てる

  • 和服姿も美しい…普段から着物を着る機会が多いという中谷美紀 (C)ORICON NewS inc.

    和服姿も美しい…普段から着物を着る機会が多いという中谷美紀 (C)ORICON NewS inc.

  •  (C)ORICON NewS inc.

     (C)ORICON NewS inc.

 また、中谷が和服の似合う正統派の“和風美女”であることも見逃せない。お馴染みの伊藤園『お〜いお茶』のCMで見る姿とナレーションは、われわれ視聴者にも親しまれているが、映画『壬生義士伝』(03年)での吉原出身の身寄りのない女役、ドラマ『JIN‐仁‐』(TBS系)の華やかな花魁役、さらには終戦直後を描いた映画『ゼロの焦点』の暗い過去を持つ女役まで、“時代を超えた日本の美女”をさまざまに演じているのだ。

 「今年のドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系)では、美人・高学歴・高収入が逆に“三重苦”となって、結婚できないアラフォー美女を自虐的かつコメディタッチに演じて話題になりました。放送中の『IQ246〜』では“変人監察医”をコミカルに演じていますが、まだ底を見せていないというか謎がありそうな雰囲気です。そうしたミステリアスさが出せるところも彼女の強みではないでしょうか」(前出・編集者)

 プライベートにおいても、自然にこだわった食生活、着物をよく着る、自宅に四季折々の花を飾っている……などなど、美意識の高い私生活でも知られており“きれいなお姉さん”のイメージを貫いている。そうした姿勢は、バラエティ番組に出演した際、その場に対応しつつも私的な情報で一線を越えず、“秘めたもの”はしっかりと残しておくという自己演出にも伺えるようだ。

 そうした“底知れぬ謎”の部分も、近寄りがたき美女・中谷美紀の存在感を際立たせることにもなるのだが、同時に彼女が見せるコミカルな役どころの演技にも違和感がないので、いっそう彼女の魅力が引き立ち、視聴者からも好感を持たれることになる。今後もさらに“謎めいて”、あらゆる役柄でわれわれを魅了していくことだろう。

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