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神木隆之介『同じ匂いがするから好意を持てる』
神木隆之介が“あのひと”のモノマネ披露!?
実は……血が苦手なんです
神木 漫画は大好きなので、天谷役をいただく前から読んでいました。
──どんなジャンルも読むんですか?
神木 そうですね。『神さまの言うとおり』は2巻のコケシのイラストがギャグ漫画っぽくてかわいいなと思って手にとったんです。でも、読んでみてあまりの恐さに衝撃を受けました。ダルマもコケシも招き猫も一見かわいいのに、見た目とぜんぜん違って(笑)。
──ぜんぜん、違いますよね(笑)。
神木 そうなんです(笑)。こういうサバイバル系の話も苦手ではないんですけど、実は僕……血が苦手なんです。生々しい血を見ると力が抜けていってしまうんですよね。かすり傷ぐらいは平気ですけど、医療ドキュメンタリーの手術シーンとかは直視できないです。
──そうなんですか? ちょっと意外です。そういうのも淡々と観察できそう……。
神木 それは、この前の役柄が『るろうに剣心』の宗次郎だったからだと思います(笑)。
──そうでした(笑)。宗次郎だし、その前は『SPEC』のニノマエなので、ついその印象が。それにしても、ニノマエ、宗次郎、そして今回の天谷武、いわゆる悪役が続いています。いままでは悪と見えないけれど悪だったものが、今回は見た目から悪で、鋭さや恐怖を表現していますよね。
神木 原作漫画も読んでいたし、オファーはすごく嬉しかったのですが、演じるのが天谷武だと聞いて……天谷って、この漫画のなかで一番強いヤツだよな? って(苦笑)。僕はそんなに筋肉もついていないし、パワー系の容姿じゃない。でも、原作の天谷は怪物みたいなパワーを出すようなキャラクター。だから、なぜ僕が天谷なんだ? という驚きが大きかったです。見た目のパワーに頼れないぶん、「こいつに近づくとヤバイかもしれない」という狂気をいかに出せるかでしたね。
どれだけ狂気的に妖しくできるか
神木 目つきとかセリフの間、しゃべる速度やトーン、容姿以外の身ぶり手ぶりというもので危険な感じ、鋭い感じを出せたらなと思って演じていました。
──見たことのない神木さんがいました。
神木 よかった。そう言ってもらえると嬉しいです。衣裳合わせのときに三池(崇史)監督にも相談していました。どういう狂気を出せばいいのかって聞いたんです。「神木さんの思う天谷でいい」と任せていただけたので、自分なりに試行錯誤して現場に臨みました。
──三池監督とは『妖怪大戦争』以来、10年ぶりですね。
神木 あの頃の三池監督は金髪にサングラスという見た目だったので、恐い監督なのかもしれない! っていうのが第一印象(笑)。でも、実際はすごく優しい方です。現場の士気をあげてくれる監督で、もっといいものを、もっともっといいものを作ろう! という気にさせてくださいます。
──10年前の自分を知っている監督だからこそ、10年間の成長を見せたいという気負いもありましたか?
神木 それはありましたね。探っているわけではないんですけど、監督が持っている(神木は)こういう演技をしてくるのかなっていう予想を絶対に越えたいというか──こう来たか! こんなにもパワーを出せるのか! こんな演技もできるのか! と思ってもらいたかったので、僕の課題は、どれだけ天谷を狂気的に妖しくできるのかっていうことだけ。毎カット毎カットが勝負でした。
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『神さまの言うとおり』特集&インタビュー
神さまの言うとおり
【第1のゲーム】始まりのゲームは、動くと首が吹っ飛ぶ「ダルマさんが転んだ」。瞬はクラスで唯一生き残り、教室を脱出。幼馴染の秋元いちかとともに体育館に向かう。
【第2のゲーム】他の生き残りも集まる体育館に、「巨大招き猫」が出現。瞬といちかは協力し、その首輪にあるバスケットゴールにシュートすべく、招き猫の襲撃をかわしながら挑む。最終的にシュートしたのは、人を殺すことも厭わない狂暴問題児・天谷武だった。そのころ世間では、世界中で発生しているこのゲームが報道され、生き残った生徒たちを「神の子」と崇め始めていた。
【第3のゲーム】瞬が気付くと無機質な部屋にいた。中学の同級生らとも再会し、現れた4体の「コケシ」と「かごめかごめ」を始める。知恵を絞り「後ろの正面」を言い当てた瞬は、翔子と共にいちか、天谷らと合流、次のステージに進むため7人のチームを結成する。
監督:三池崇史
出演:福士蒼汰
山崎紘菜 染谷将太 優希美青/大森南朋 リリー・フランキー
神木隆之介
【公式サイト】 【予告編】
2014年11月15日(土)公開 (C)2014「神さまの言うとおり」製作委員会