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福士蒼汰『楽しみだけど……恥ずかしさもある』
一番自分らしくいられるときは…
福士 全部楽しみなんですけど、やっぱり招き猫かな。あんなに大きいのにけっこう速く動くんです。それがどんな映像になっているのか楽しみ。現場では、スタッフもキャストも画コンテを見ながらイメージを掴んでいったんです。そういう現場はこれまであまり経験したことがなかったので、初めてのチャレンジでもありました。
──イマジネーション溢れる映像も楽しみですが、ああいう危機的状況でどれだけ人を信じることができるのか？ 心理的なハラハラドキドキ感もあります。
福士 死を目の前にしたときの人の行動には、その人の本性、素が出ますよね。自由に演じさせていただきましたが、各キャラクターの本性的な部分については、監督の丁寧な演出がありました。瞬は冷静な性格であるからこそ、周りの生徒たちの行動を見て感じるものも多く、実は複雑な気持ちで……。
──ちなみに、ふだんの福士さんの素が出てしまうときって？
福士 そうですねぇ、一番自分らしくいられるのは、やっぱり家族といるときかな。ダラッとしてふざけています（笑）。
──あまり想像つかないです。ヒーローもの出身ということもありますが、格好いい好青年というイメージが最初からできあがっているので。
福士 たしかに、多くの人からそういうイメージを持たれているかもしれません。でも、実際はダラッとしているときもありますし、マイペースです。だからそのイメージを覆すような、たとえばものすごく悪い人間の役とかやってみたいんですよね。その役によって、どんな自分が出てくるのかに興味があります。
海外での仕事も遠い世界のことじゃない
福士 英語かな。昔から好きだったというのもありますけど、最近、時間があると英語の勉強をしています。
──仕事においても海外が視野に入っているということにも繋がりますか？
福士 そうですね。海外の仕事をすることによって新しい発見があると思っています。
──現在、21歳。俳優として生きていこうと決めたのはいつ？
福士 高校卒業の頃ですね。大学進学も考えていたけれど、その当時はすでに『仮面ライダーフォーゼ』（主演）をやっていたから、100％の姿勢で学べないんだったら、いまの役者の仕事に100％を注いだ方がいいんじゃないか？ 勉強は今後自分のタイミングでやればいいんじゃないか？ って思ったんです。そのとき、自分には「この仕事しかない」って決めました。
──その決めた道を歩き続けているのがすごいです。
福士 決めちゃったから、後戻りできないんです（笑）。まあ、戻りたいとも思っていませんけど。あのときにこの道を決めたのは自分自身。だから自分を信じて前に進んでいます。
──どんな決断も早いんですか？
福士 そうですね。あ、食事のメニューはなかなか決められないです（笑）。けど、人生のメニューはスパッと決められるというか、大きい決断の方が「やっちゃえ！」って即決できる。食べ物のメニューが決められないのは、とくにこだわっていないからかも。
（文：新谷里映／撮り下ろし写真：鈴木一なり）
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『神さまの言うとおり』特集＆インタビュー
神さまの言うとおり
【第1のゲーム】始まりのゲームは、動くと首が吹っ飛ぶ「ダルマさんが転んだ」。瞬はクラスで唯一生き残り、教室を脱出。幼馴染の秋元いちかとともに体育館に向かう。
【第2のゲーム】他の生き残りも集まる体育館に、「巨大招き猫」が出現。瞬といちかは協力し、その首輪にあるバスケットゴールにシュートすべく、招き猫の襲撃をかわしながら挑む。最終的にシュートしたのは、人を殺すことも厭わない狂暴問題児・天谷武だった。そのころ世間では、世界中で発生しているこのゲームが報道され、生き残った生徒たちを「神の子」と崇め始めていた。
【第3のゲーム】瞬が気付くと無機質な部屋にいた。中学の同級生らとも再会し、現れた4体の「コケシ」と「かごめかごめ」を始める。知恵を絞り「後ろの正面」を言い当てた瞬は、翔子と共にいちか、天谷らと合流、次のステージに進むため7人のチームを結成する。
監督：三池崇史
出演：福士蒼汰
山崎紘菜 染谷将太 優希美青／大森南朋 リリー・フランキー
神木隆之介
【公式サイト】 【予告編】
2014年11月15日（土）公開 （C）2014「神さまの言うとおり」製作委員会
