開催中の『第64回カンヌ国際映画祭』で18日夜、園子温監督の新作『恋の罪』(11月公開)のワールドプレミアとなる公式上映が行われた。同作は、1990年代に東京・渋谷のラブホテル街で起きた殺人事件をモチーフにしたセンセーショナルな物語。水野美紀、冨樫真とともにトリプル主演した神楽坂恵は現地で舞台あいさつし、「撮影中、何度も私は人生の岐路に立たされました。いずみ役をきちんと演じることが出来なかったら、女優をやめて、実家に帰ろうと思いました。いじめられて良かった、泣いてよかった」と語った。
園監督は「男性である僕の台本が推測の域で下絵を書いたとするならば、女性である3人の女優たちが演じることによって油絵となりキャンバスに描かれた絵になっていた」と神楽坂らキャストのヌードもいとわない熱演を讃えた。「カンヌは最終的に行かねばならないところだと思っていたので、この作品で来ることができて嬉しい。今後もいい作品をたくさん作りたい」と話していた。
ショッキングなストーリーにもかかわらず、上映中に何度も笑いが起こるなど、カンヌの観客の反応も良く、上映後には5分間にわたってスタンディングオベーションが巻き起こった。海外セールスも好調で、10ヶ国からオファーがあり、イギリス、香港でははやくも公開が決定。映画祭期間中にさらに数ヶ国との契約が成立する見込みとなっている。
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ショッキングなストーリーにもかかわらず、上映中に何度も笑いが起こるなど、カンヌの観客の反応も良く、上映後には5分間にわたってスタンディングオベーションが巻き起こった。海外セールスも好調で、10ヶ国からオファーがあり、イギリス、香港でははやくも公開が決定。映画祭期間中にさらに数ヶ国との契約が成立する見込みとなっている。
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2011/05/19