“世界に見せたい”という基準で日本のドラマを表彰する『東京ドラマアウォード』の授賞式およびパーティーが25日、都内で開催された。グランプリ(連続ドラマ部門)には大沢たかお主演のTBS系ドラマ『JIN-仁-』が輝き、同作は主演男優賞(大沢)、プロデュース賞(石丸彰彦)、アジア賞とあわせて4冠を達成。主演女優賞は日本テレビ系ドラマ『Mother』の松雪泰子が選ばれ、同作で一躍人気となった子役・芦田愛菜も特別賞を受賞した。
日本のテレビドラマの海外進出を目標に今年4年目を迎えた『国際ドラマフェスティバル』で、市場性と商業性を重視して創設されている同アウォード。従来の賞に加え、今年から導入されたアジア(日本を除く)のバイヤーたちが“海外のマーケットで売れる”という視点で選考した「アジア賞」にも『JIN-仁-』が選ばれた。
大沢は「8年ぶりにドラマに戻ってきた作品だったので、最初は戸惑いがありましたね。思ったより大変でした」と撮影を振り返りながらも、「来年4月にはまた結末を見つける旅に出ます」と『JIN-仁-』続編への意気込みも語った。
会場には今年から新設され、海外作品の中で優れた演技と認められた俳優に贈られる「Best Actor in Asia」受賞者のイ・ビョンホンも来場した。ビョンホンは「この時代に俳優として生きてきて光栄。映像を通じてコミュニケーションが取れると、大きなやりがいを感じています」と感謝した。以下は受賞者および作品等一覧。
グランプリ(連続ドラマ) 『JIN-仁-』(TBS系)
優秀賞(連続ドラマ) 『Mother』(日本テレビ系)、『同窓会〜ラブアゲイン症候群〜』(テレビ朝日系)、『任侠ヘルパー』(フジテレビ系)、『龍馬伝』(NHK)
グランプリ(単発ドラマ) 『わが家の歴史』(フジテレビ系)
優秀賞(単発ドラマ) 『遠回りの雨』(日本テレビ系)、『シューシャインボーイ』(テレビ東京系)
主演男優賞 大沢たかお(『JIN-仁-』)
主演女優賞 松雪泰子(『Mother』)
助演男優賞 香川照之(『龍馬伝』)
助演女優賞 尾野真千子(『火の魚』、『Mother』)
演出賞 黒崎博(『火の魚』)
プロデュース賞 石丸彰彦(『JIN-仁-』)
脚本賞 坂元裕二(『Mother』)
アジア賞 『JIN-仁-』
ローカル・ドラマ賞 『母(かか)さんへ』(NHK福岡)、『ミエルヒ』(北海道テレビ)
特別賞 『龍馬伝』撮影チーム、芦田愛菜
Best Actor in Asia イ・ビョンホン
海外ドラマ特別賞 『彼と私と両家の事情』(中国製作)、『Pavitra Rishta〜永遠の絆〜』(インド製作)、『IRIS −アイリス−』(韓国製作)、『レッド・スレッド〜赤い糸〜』(シンガポール製作)
◆歴代の授賞式の模様をチェック!
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2010/10/25