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　今夏公開の映画『蟹工船』の完成披露記者会見が10日（金）、都内で行われ、主演の松田龍平、西島秀俊ら主要キャストとSABU監督が顔をそろえた。昭和初期に書かれた小説を、SABU監督の解釈で現代的なアレンジを施して映画化された今作。虐げられる仲間たちを煽動するリーダーを演じた松田は「今回の役を通じて、パワーをもらいました」と自信に満ちた表情を見せた。

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　松田が演じる主人公・新庄は、原作にはないキャラクター。虐げられた労働者たちに“個” を目覚めさせる新庄の演説が、物語のひとつの鍵を握る。今作を「笑えて、泣けて、感動して、最後に燃える映画」と表現したSABU監督は、“燃える”映画になった大きな要因として「龍平の演説シーン」をあげ、「（松田は）自分からまとめようとはしないタイプ。しかし、現場にいる佇まいだとか、演技で、自然とほかの出演者たちを引き込んでいった。龍平の言葉の力に引っ張られて、いい画が撮れた」と松田を絶賛した。

　また、会見に同席した西島は「我ながらすごい極悪人の役。今後、この手の役が増えるといいな」。コンビ結成18年目にして、今作が映画初出演のお笑いコンビ・TKOは「いい初体験になりました」（木本武宏）、「せんとくんの宣伝もしなくちゃいけないので忙しいんですけど、小さな役でもいいんで、どんどん出たい」（木下隆行）と喜んでいた。なお会見には、新井浩文、高良健吾、柄本時生が出席した。

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