大みそか恒例の『第64回NHK紅白歌合戦』の司会者が紅組は初挑戦の女優・綾瀬はるか、白組は4年連続4回目の人気グループ・嵐に決定した。18日、東京・渋谷のNHKホール前の特設ステージで発表会見が行われ、二宮和也は「過去3回、不慣れな部分もありましたし、出演者の皆様方に支えられながらやってきたという感じ。今年は少しでも気持ちよく出場歌手の皆さんをステージに送り出せるように、僕たちらしく楽しみたい」と意気込みを語った。

　綾瀬の起用は、放送中の大河ドラマ『八重の桜』（毎週日曜　後8：00　総合ほか）に主演しているほか、昨年12月より同局が行っている「ただいま、東北（ハートマーク）」キャンペーンで東北6県8ヶ所を訪ね、東北の魅力を全国に伝える活動を精力的に行ってきたことによるもの。

　一方の嵐は、グループとして今年発売したCD・DVDなどのヒットに加え、メンバーそれぞれ映画やテレビに大活躍。一昨年、昨年の『紅白』で嵐が披露した楽曲「ふるさと」が今月11〜13日に本選が行われた『第80回全国学校音楽コンクール』の小学校の部の課題曲になるなどの幅広い活動を見込まれての4年連続の起用に至った。

　リーダーの大野智は「これまで3回の司会を務めて、2勝１敗と勝ち越しているので、今年も白組が勝って、突き放したい。優勝旗をまた持ちたいですね。メンバーには申し訳ないけど、優勝旗を持つのは僕の役目だと思っています（笑）。それで一年を締めくくれば、個人的にうれしい」とやる気満々。

相葉雅紀も「去年、嵐がパフォーマンスする時に曲紹介してくださったのが綾瀬さんで味方だったんですが、今年は“敵”ということで、全力で戦いたいと思います。勝ちます」と宣言。あまりの前のめりな発言に、綾瀬が「思ったより敵対心がすごいな。仲良くやってください」と少し引くくらいだった。

　それでも、松本潤は「紅組も白組も仲良く、力合わせてやっていけたら。僕らができることあったら何でも言ってください」と紳士にフォロー。「全員で一緒に作っていくものなので、誰かがつまずきそうになったら誰かが助けていく、そんな司会を6人で作っていけたら」と話した。

　今年の『紅白』のテーマは、「歌がここにある」。櫻井翔は「NHKホールから届ける歌で日本の皆さんと、世界中でご覧になっている皆さんとつながれたらと思っております。また、今年を振り返り、来年につながるような時間になったらいいなと思っています」。

『第64回NHK紅白歌合戦』は12月31日、午後7時15分から午後11時45分まで、総合とラジオ第1で放送。今年のテーマは「歌がっこにある」。総合司会は昨年に引き続き有働由美子アナウンサーが務める。これまでの対戦成績は紅組29勝、白組34勝。