映画監督の三池崇史が主宰するイベント『三池崇史監督Presents大人だけの空間』が7日、東京・六本木のビルボードライブ東京で行われ、女優の永作博美がゲスト出演した。ホスト役の三池監督は「緊張しちゃいますよね」を2度繰り返し、「どうすればいいの? 司会といってもな…」とドギマギして、永作を直視できないでいた。しかし、永作の出演作『八日目の蝉』(成島出監督、4月29日公開)の話題になると、興に乗って自身の映画論を語りだし、「今年の映画賞レースを騒がせるでしょうね」と永作の熱演ぶりを絶賛した。
映画は、直木賞作家・角田光代の同名長編サスペンスが原作。赤ん坊を連れ去る女、野々宮希和子(永作)と、その誘拐犯に愛情いっぱいに4歳まで育てられるも、その数奇な生い立ちから心を閉ざしたまま大学生になった秋山恵理菜(井上真央)を中心とした人間模様を描く衝撃作として注目されている作品。
三池監督は「男としては身につまされる話なんだけど、小さくて屈折もしているが最後には希望が見える。希望というのは誰かに与えてもらうものではなくて、自分で自分の心の中のスイッチを入れて、どこかに向かって一歩踏み出した時にあるもの。その強さが心地良い」とまじめに映画の感想を述べたかと思えば、「印象深いのは、永作さんが赤ちゃんに出ない母乳を与えようとするシーン。僕もその撮影現場にいたかった…」などと“大人だけの空間”にふさわしいたわごとも繰り出し、満席となった180人の観客を楽しませた。
永作は、赤ちゃんや4歳の子役(渡辺このみ)との共演に刺激を受け、「ドキュメンタリーを撮られているような気分。芝居ではなく子供と一緒にその時、その場を過ごしていくしかないと思っていた」と振り返った。三池監督は「賞レースをにぎわす」と太鼓判を押したが、永作は「映画はたくさんの人に観てほしい。いろんなことがあって、何が起きてもおかしくないと思える今、そこから抜け出せるのは自分なんだと思う」と真摯に受け止めていた。
◆映画ニュース 最新情報|インタビュー
映画は、直木賞作家・角田光代の同名長編サスペンスが原作。赤ん坊を連れ去る女、野々宮希和子(永作)と、その誘拐犯に愛情いっぱいに4歳まで育てられるも、その数奇な生い立ちから心を閉ざしたまま大学生になった秋山恵理菜(井上真央)を中心とした人間模様を描く衝撃作として注目されている作品。
三池監督は「男としては身につまされる話なんだけど、小さくて屈折もしているが最後には希望が見える。希望というのは誰かに与えてもらうものではなくて、自分で自分の心の中のスイッチを入れて、どこかに向かって一歩踏み出した時にあるもの。その強さが心地良い」とまじめに映画の感想を述べたかと思えば、「印象深いのは、永作さんが赤ちゃんに出ない母乳を与えようとするシーン。僕もその撮影現場にいたかった…」などと“大人だけの空間”にふさわしいたわごとも繰り出し、満席となった180人の観客を楽しませた。
永作は、赤ちゃんや4歳の子役(渡辺このみ)との共演に刺激を受け、「ドキュメンタリーを撮られているような気分。芝居ではなく子供と一緒にその時、その場を過ごしていくしかないと思っていた」と振り返った。三池監督は「賞レースをにぎわす」と太鼓判を押したが、永作は「映画はたくさんの人に観てほしい。いろんなことがあって、何が起きてもおかしくないと思える今、そこから抜け出せるのは自分なんだと思う」と真摯に受け止めていた。
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2011/04/07