お気に入りの映画の話から、気になるあの人の心の中を少しだけのぞき見る【かけがえのない1本】シリーズ。今回は、映画『ちょっと思い出しただけ』(2月11日より公開中)の脚本・監督を務めた松居大悟さんが登場。松居監督にとって不動の“かけがえのない1本”は北野武監督の『菊次郎の夏』(1999年)だ。【松居】元々、北野武監督の映画が好きで、全作品好きです。北野監督の映画は表面的には激しい描写があったりするんですけど、内包されている優しさを観るのが好きなんです。『菊次郎の夏』は、自分にとって映画を作る上で、演劇を作る上で、生きる上で大事なことが全部詰まっているような気がして、落ち込んだ時や悩んだ時に毎回観てしまう作品です。
2022/02/12