フリーアナウンサーの田中みな実が30日、都内で行われたフジテレビ系東海テレビ・オトナの土ドラ『絶対正義』（2月2日スタート、毎週土曜　後11：40）制作発表会見に出席した。今作で本格的な女優デビューを飾る田中は「制作発表で司会をやらせてもらうこともあるんですが、こっち側に座るのはこれほど緊張するものか…」と戸惑いの表情。「“女優さん”って言っていただくのも申し訳ない。女優然としてここに座っているわけでもなく、お話いただいて一生懸命演らせていただいてる感じです」と恐縮しながら心境を明かした。

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　冒頭のあいさつから、田中は「いい年してすごく恥ずかしいんですけど、とにかく緊張していて、なにを話していいかわからない…」とガチガチ。「不倫をしている役どころではあるんですけど、お相手にも事情があって許されない恋ではありますが真剣に愛し合っていて、それを範子に咎められているので、正されていくわけなのですがその事情を観ていただければ」とみどころをアピールするも「どうしよう…すいません。あとは質問を頑張って答えます！」と初の“女優側”としての制作発表に奮闘した。

　同ドラマは“イヤミス小説”の新旗手として注目の秋吉理香子の原作をもとに、ひとつの間違いも犯さず一切の過ちも許さず、法律のみを唯一の価値基準として生きる“絶対正義”のヒロイン・高槻範子（山口紗弥加）が自らの正義によって周囲の人々を翻弄し、運命を狂わせていく恐怖を描いた心理サスペンス。

　そんな範子と再会したことで日常にほころびが生じていく高校時代の友人たち4人を演じるのが田中のほか美村里江、片瀬那奈、桜井ユキ。妻子ある男性と不倫関係にある独身女優・石森麗香を演じる田中はさっそくベッドシーンなど、東海テレビならではのドロドロワールドにも体当たりで挑戦しているが「始まるまでは検討もつかなかったけど現場では、みなさんの空気感でお芝居をさせていただいています」と手応えをみせた。

　劇中ではサスペンスが展開されるもののキャスト同士は和気あいあいとした雰囲気。共演を経て印象が変化した人を聞かれた片瀬は「みな実ちゃん。すごくしっかりしているし、一番冷静かもしれない。みな実ちゃんがシュッとするとちゃんとしよう、って」と語ると田中は「冷静じゃなくて本当に緊張していて、次のシーンが不安で。私は台本を読んでいるんだけどみんな直前までお話しているからすごいな、女優さんって。さっきまで笑ってるのに急に泣いてるから、どうしよう、追いつかないって…」と苦笑していた。

　また、田中と言えばワンクール12、3本は観る“ドラマフリーク”。今作の採点を求められると「面白いこととか気の利いたことが言えればいいんですけど、100点というのは普通で120点というのも100点だろって言ってるのにってなるから。こういうときはどうしましょう」と山口に助けを求めるも「みな実ちゃんの思った通りでいいんじゃな〜い？」とダークな微笑み。困り顔を浮かべつつ田中は「本当に100点だし、みなさんに観ていただきたいし、やらせてもらうともっと多くの人に観ていただきたいと思うものなのだと。なのでより多くの方に観ていただきたいので100点です」と一生懸命に胸を張った。