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第35回向田邦子賞、『毒島ゆり子のせきらら日記』矢島弘一氏に決定

 TBSで昨年4月期に放送された『毒島ゆり子のせきらら日記』の脚本を担当した矢島弘一(やじま・こういち)氏が、優れた脚本作家に贈られる「第35回向田邦子賞」を受賞した。

 同ドラマは、新聞社で大物政治家の番記者としてがむしゃらに働きながら、プライベートでは奔放な恋愛を満喫していた前田敦子演じる主人公・毒島ゆり子が、一人の魅力的な男性と出会い、恋に落ち、壮絶な最後を迎えるまでを描いた作品。二股や不倫といった恋愛の大テーマを設定のど真ん中に置きながら、今の若い女性たちが持つ“せきらら”な恋愛観や仕事の悩みをリアルに浮かび上がらせ、好評を得た。

 授賞理由は、「恋愛と政治に裏切りはつきものだと断じる若い女性政治記者を描いた『毒島ゆり子のせきらら日記』は、どっぷりと通俗的相対的世界に身を置きながら、絶対的なるものを求める現代の若者の心の渇きを軽妙につづった快作である。テンポの良い会話と笑える警句が絶妙であり、人物たちに的確な存在感を与えている。そのエスプリにあふれた才筆に拍手を送り、向田邦子賞を贈る」としている。

 矢島氏は、1975年生まれ東京都出身。 2006年、劇団東京マハロを旗揚げし、主宰を務める。 テレビドラマの脚本としては『ふるカフェ系ハルさんの休日』(2015年、NHK・Eテレ)第2話を担当し、『毒島ゆり子のせきらら日記』が初めての連続ドラマ脚本。舞台脚本としては、主宰する東京マハロの舞台のほか、映画『引き出しの中のラブレター』の舞台版脚本などがある。

 「数日前に『向田邦子賞、もしかしたら…』という電話を事務所からもらった時点で信じまい、信じまい…と思っていましたが、ようやく信じることができました。思い返せば、『毒島〜』の話を橋本梓プロデューサーからいただいた時でさえ、最初は信じることができませんでした。そんな、あまり人を信じない人生だったからこそ、ゆり子のキャラクターが書けたのかな、と思います(笑)」とコメントを寄せている。

  向田邦子賞は、故・向田邦子さんがテレビドラマの脚本家として、数々の作品を世に送り出し活躍してきた功績をたたえ、現在のテレビ界を支える優秀な脚本作家に送られる賞として、1982年に制定された。主催は『TVガイド』を発行する東京ニュース通信社。選考は歴代受賞者らによる向田邦子委員会が担当している。今回の選考委員は池端俊策氏、冨川元文氏、大石静氏、岡田惠和氏、井上由美子氏(向田邦子賞受賞順)。本賞の特製万年筆および副賞300万円の贈賞式は、5月30日に都内で行われる。



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