先日12日に多臓器不全のため他界した演出家・蜷川幸雄さん(享年80)の通夜が15日、午後6時より東京・青山葬儀所でしめやかに営まれた。会場には多くの関係者や著名人1204人が弔問に訪れたほか、ファン372人も駆けつけ、合計で1576人が別れを惜しんだ。
弔問には藤原竜也、木村拓哉、吉田鋼太郎、宮沢りえ、北大路欣也、松本幸四郎、内野聖陽、阿部寛、堤真一、筧利夫、尾上松也、綾野剛、東山紀之、木村佳乃、菅野美穂、中嶋朋子、満島ひかり、多部未華子、溝端淳平、本田博太郎、寺島しのぶ、亀梨和也、上田竜也、森田剛、三宅健ら多くの著名人が訪れた(順不同)。
◇以下、取材に応じた著名人の主なコメント
■鈴木杏
(『ムサシ』に出演)
「感謝の気持ちを伝えたんですけど、まだ実感がなくて、これからいろんなことを思い出していきたいです。蜷川さんから言われたこと、ずっと見ていた背中や怒っていた時の顔も、うれしそうにしてくださっている時の顔も思い出しています。たくさん叱られて、一番最後の劇は『杏ちゃんの動きが悪い』って言われて、本当に蜷川さんの求めているものに追いつくので必死でした。本当に何でもなかった私に、たくさんの世界や物語、思想、生き様を見せてくださった。そのひとつひとつを感謝してもしきれないくらいです」
■勝地涼
(『ムサシ』に出演)
「亡くなったという話を聞いてからも実感がなくて、一回も涙が出てなかったんですけど、きょう改めて実感した。でも、泣いてたら『いつまでもメソメソすんな』って言われそうだし、でも悲しまなかったらそれはそれで怒られそうで…。10代の頃、蜷川さんに出会ったので、蜷川さんとの仕事じゃない時に『今の芝居だったら、蜷川さんに怒られるんじゃないか』と思ってやってきた。亡くなったとしても、ずっと心の中に蜷川さんがいるんじゃないかなと思ってます。いろんな知識を得ようと本を読んでいたら、蜷川さんから『勝地はバカだから、頭でっかちにならずにそのままでいいよ。それがお前の魅力だよ』って言ってくれたことが忘れられなくて」
■溝端淳平
(『ムサシ』『ヴェローナの二紳士』に出演)
「厳しい言葉をたくさんいただきましたが、役者を育てようっていう思いが根底にあった。もっと叱ってほしかったし、もっと成長した姿を見せて恩返ししたかったので残念です。蜷川さんにげきを飛ばされたこと一生忘れません」
■AAA・西島隆弘
(『下谷万年町物語』に出演)
「お会いした時に『お前は早く音楽やめて、俳優の世界に来い。人生の荒波に出合った時は、俺が全力で守ってやるから』って言っていただいたのが、とても印象に残っています。(次回作は)物理的にスケジュールが合わなかったので、悔しいですね。言葉一個一個がすごく重たくて、大きくて、でもすごく優しくて…。言葉は届かないかもしれないですけど、まだまだ僕も頑張るんで(天国から)見てくださったら…」
■本田博太郎
(『近松心中物語』に出演)
「僕が無名の時に世に出してくれた、命の恩人です。一言では言えませんが、感謝しかありません。思うように芝居ができない時は、(印象に残った言葉は)『毅然としてやれよ』ということでした。心の底から感謝です」
■西岡徳馬
(『ロミオとジュリエット』に出演)
「40数年一緒にいたので、蜷川さんからは『徳馬は戦友だからな』って言ってもらってました。だから、戦友が壮絶な戦死をしたという感じです。病状が芳しくないと前から伺っていましたが、最期まで現場で走り続けて立派でした。前に『何で、そんなに仕事するの?』って聞いたら、『ただのジイさんになるのは嫌だから』って言ってました。だから、僕も蜷川さんみたいに自分がやめるっていうまでやりたい」
弔問には藤原竜也、木村拓哉、吉田鋼太郎、宮沢りえ、北大路欣也、松本幸四郎、内野聖陽、阿部寛、堤真一、筧利夫、尾上松也、綾野剛、東山紀之、木村佳乃、菅野美穂、中嶋朋子、満島ひかり、多部未華子、溝端淳平、本田博太郎、寺島しのぶ、亀梨和也、上田竜也、森田剛、三宅健ら多くの著名人が訪れた(順不同)。
◇以下、取材に応じた著名人の主なコメント
■鈴木杏
(『ムサシ』に出演)
「感謝の気持ちを伝えたんですけど、まだ実感がなくて、これからいろんなことを思い出していきたいです。蜷川さんから言われたこと、ずっと見ていた背中や怒っていた時の顔も、うれしそうにしてくださっている時の顔も思い出しています。たくさん叱られて、一番最後の劇は『杏ちゃんの動きが悪い』って言われて、本当に蜷川さんの求めているものに追いつくので必死でした。本当に何でもなかった私に、たくさんの世界や物語、思想、生き様を見せてくださった。そのひとつひとつを感謝してもしきれないくらいです」
■勝地涼
(『ムサシ』に出演)
「亡くなったという話を聞いてからも実感がなくて、一回も涙が出てなかったんですけど、きょう改めて実感した。でも、泣いてたら『いつまでもメソメソすんな』って言われそうだし、でも悲しまなかったらそれはそれで怒られそうで…。10代の頃、蜷川さんに出会ったので、蜷川さんとの仕事じゃない時に『今の芝居だったら、蜷川さんに怒られるんじゃないか』と思ってやってきた。亡くなったとしても、ずっと心の中に蜷川さんがいるんじゃないかなと思ってます。いろんな知識を得ようと本を読んでいたら、蜷川さんから『勝地はバカだから、頭でっかちにならずにそのままでいいよ。それがお前の魅力だよ』って言ってくれたことが忘れられなくて」
■溝端淳平
(『ムサシ』『ヴェローナの二紳士』に出演)
「厳しい言葉をたくさんいただきましたが、役者を育てようっていう思いが根底にあった。もっと叱ってほしかったし、もっと成長した姿を見せて恩返ししたかったので残念です。蜷川さんにげきを飛ばされたこと一生忘れません」
■AAA・西島隆弘
(『下谷万年町物語』に出演)
「お会いした時に『お前は早く音楽やめて、俳優の世界に来い。人生の荒波に出合った時は、俺が全力で守ってやるから』って言っていただいたのが、とても印象に残っています。(次回作は)物理的にスケジュールが合わなかったので、悔しいですね。言葉一個一個がすごく重たくて、大きくて、でもすごく優しくて…。言葉は届かないかもしれないですけど、まだまだ僕も頑張るんで(天国から)見てくださったら…」
■本田博太郎
(『近松心中物語』に出演)
「僕が無名の時に世に出してくれた、命の恩人です。一言では言えませんが、感謝しかありません。思うように芝居ができない時は、(印象に残った言葉は)『毅然としてやれよ』ということでした。心の底から感謝です」
■西岡徳馬
(『ロミオとジュリエット』に出演)
「40数年一緒にいたので、蜷川さんからは『徳馬は戦友だからな』って言ってもらってました。だから、戦友が壮絶な戦死をしたという感じです。病状が芳しくないと前から伺っていましたが、最期まで現場で走り続けて立派でした。前に『何で、そんなに仕事するの?』って聞いたら、『ただのジイさんになるのは嫌だから』って言ってました。だから、僕も蜷川さんみたいに自分がやめるっていうまでやりたい」
2016/05/15