映画監督の橋口亮輔氏が13日、都内で行われた映画賞『2015年 第89回キネマ旬報ベスト・テン』に出席。7年ぶりの長編『恋人たち』が日本映画ベスト・テン第1位に選出され、スタッフらに向けて「みんな献身してくれた。映画界にもこういうスタッフたちがいるんだと思って、まだ映画界で仕事をやれるなと思わせてくれた」と感謝を伝えた。 自身の監督作『ぐるりのこと。』(2008)の後に「人生のどん底を経験した」としみじみ回想。苦境時代を支え、再び監督として映画の道へ戻してくれた深田誠剛プロデューサーにお礼を述べると、「どん底の頃、映画業界なんてクソだと思っていた。でも、クソじゃない人もいっぱいいた」と飾らない言葉で思いをスピーチに込めた。
2016/02/14