徳川幕府による政治が終わり、新政府によって諸改革(明治維新)が断行されていった明治初期の端境期。物語の中の古さと新しさの葛藤を象徴する人物として、大沢たかおが演じる楫取素彦(かとり・もとひこ)の存在感が増してきている。 「腰に刀を指して歩いていたかと思えば、長州藩の殿様・毛利敬親が亡くなったのに殉じて隠居して、慣れない畑仕事に精を出している。そうこうしているうちに群馬に赴任することになって、今度は馬車に乗っている。明治編に入ってから楫取が出るシーンの一つ一つが印象深いものになっていると思います」。
2015/10/10