過去1年間（2013年4月〜2014年3月）の放送の中から優れたテレビ・ラジオ番組や個人・グループを表彰する『第40回放送文化基金賞』贈呈式が25日、都内で行われた。テレビドラマ部門では、最終回に42.2％の視聴率を記録した『半沢直樹』（TBS）が奨励賞を受賞。演出を手がけた福澤克雄氏が登壇し、「下品な言い方をすると、全く当てるつもりはなかった」と得意げにスピーチした。

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　福澤氏は「TBSでもなかなか企画が通らず、そんなドラマに出ていただいた堺雅人さん、上戸彩さんらに感謝です。テレビドラマを作っておりますと、当てないと殺されそうになる番組もけっこうありまして、視聴率が嫌になっちゃう。たまには視聴率関係なく、思い切りやってみようと、池井戸潤さんの原作をドラマ化しました」と、舞台裏をぶっちゃけた。

　さらに、「コンセプトはひとつ。女性は観なくてけっこう。こんなことを言って、女性の方にはすみません」と誤解を恐れずに言い放った。「日曜の夜に男性にスカッとしてもらえればそれでいい。視聴率をとるためにドラマを作っているのか、何なのかわからなくなっておりまして、自分が面白いと思ったものを世に出したいと思った」と語り、「まんまと大成功してしまいました」としたり顔。会場に集まった放送関係者の前で、「この気持ちを持ち続けてドラマを作っていきたい」と意気込んでいた。

　テレビドラマでは、ほかに『水曜ドラマ　Woman』（日本テレビ）が奨励賞、『連続テレビ小説　あまちゃん』（NHK）が優秀賞、『テレビ朝日開局55周年記念　山田太一スペシャル「時は立ち止まらない」』（テレビ朝日）が最優秀賞を受賞した。また、『半沢直樹』に出演した堺雅人と『Woman』の満島ひかりには演技賞が贈られた。