女優の上戸彩が“不倫”をテーマにしたフジテレビ系新ドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』（7月スタート、毎週木曜　後10：00）で、“平日昼顔妻”に身を落とすヒロインを演じることが2日、明らかになった。既婚者でもある上戸は平日昼顔妻なるものが社会現象になりつつあることに驚愕しながらも「昼顔妻たちの心情にも寄り添いながら、疑似体験していきたい」と意気込みを語っている。

　平日昼顔妻とは、同局の情報バラエティー『ノンストップ！』が、ルイス・ブニュエル監督、カトリーヌ・ドヌーブ主演の映画『昼顔』から着想した造語で、夫を会社に送り出した後、平日昼に別の男性との恋に落ちる主婦のこと。

　同ドラマでは、一線を越えて情事へと向かってしまった女たちの心のほころび、罪の意識にさいなまされながらも、そこから逃れられない業、さらにその先にある事の顛末、背徳行為を行ってしまったが故に背負わなくてはならなくなったある種の罰までを描いていく。脚本は井上由美子氏、演出は西谷弘氏、高視聴率を獲得した『白い巨塔』（同局系）コンビの再タッグで、現代社会が抱える問題に斬りこんだ究極のラブストーリーを描いていく。

　上戸が演じる笹本紗和は、レジ打ちのパート帰りに勤務先のスーパーで無意識のうちに口紅を万引してしまう。そのことを黙っている代わりに不倫のアリバイ作りへの協力を持ちかける“昼顔妻”滝川利佳子役に吉瀬美智子、のちに紗和の不倫相手になってしまう高校教師・北野裕一郎役に斎藤工、利佳子を毛嫌いしていたはずが、やがてのめり込んでしまう画家・加藤修役に北村一輝、ほか伊藤歩、木南晴夏、木下ほうか、淵上泰史、鈴木浩介、高畑淳子らが出演。

　紗和が自覚していない彼女の内面を一瞬にして見抜き、不倫の共犯者に仕立て上げてしまう悪女、利佳子を演じる吉瀬も既婚者だが、「台本を読んで自分が演じる利佳子がとて魅力的だったので楽しんで演じたいと思いました。恋愛のドロドロだけでなく、皆さんが共感できて楽しめるようなドラマだと思う。世代関係なく届くように自分もワクワクしながら演じたい」とコメントしている。