「今年は広く認知していただいた年になりました。はじまりは『カーネーション』だったと自分でも思います」――NHK連続テレビ小説『カーネーション』でヒロインの恋人役に抜てきされ、出演した映画『ヘルタースケルター』『るろうに剣心』もヒット、来年の大河ドラマ『八重の桜』の主要キャストにも名を連ねるなど、大躍進した俳優・綾野剛(30)。周囲の見る目が変わってきたことを十分に自覚し、かつ冷静に、謙虚に受け止め、「視聴者はもちろん、一緒に仕事する人たちに対しての認知も広がったと思います。こういう役もやらせてみたいと、面白がってもらえるようになった。それがありがたく思います」と感謝する。 自分に戻っている暇がないほどに、他人を演じることに明け暮れる毎日。「自分が作品に出ることは次の作品を生むためでもあり、作品に取り組んでいる時は、次はないかもしれないと思いながらやっています。どこか矛盾する思いの中で、次へつながっていけばといいと思います」。
2012/11/27