歌手の氷川きよしが29日、東京・渋谷のNHKホールで12回目の出場となる『第62回NHK紅白歌合戦』のリハーサルに臨み「震災以降、家族を亡くされた皆さんを思うと涙が止まりませんでした。人の命は、全宇宙で何より大切」と今年を振り返った。

　「言葉の力をすごく感じた2011年」だったといい、「これから世の中にいい言葉が飛び交う時代にしていきたい。僕もネガティブ思考をやめて、普段からポジティブで自分の思いをなるべく言葉に出して伝えていこうと思います」と笑顔をのぞかせた。

　今回歌う「情熱のマリアッチ」は、氷川が東日本大震災の被災地へのエールを込めた思い入れのある1曲。例年より華やかさを控えたというメキシコの平和の象徴・緑色のマリアッチの衣装を紹介し、「『あなたのすべてを包んであげるから、ひとりじゃないよ大丈夫だよ』という思いを表現したい」と意気込んでいた。

　『第62回NHK紅白歌合戦』は「あしたを歌おう。」をテーマに31日午後7時15分から午後11時45分まで放送（途中、5分間のニュース中断あり）。これまでの対戦成績は紅28勝、白33勝。

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