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ORICON NEWS
東方神起『ファンへの想いが詰まったアルバムが完成!』
ユンホのNGテイクも聴けちゃう……
「たくさんのみなさんに愛されてここまで大きくなれたことへの感謝と、今度はその木に実った恵みをみなさんに与えていきたいっていう思いも入ってるんです。僕らの音楽を聴いてくださるファンも木だと思っているし、チャンミンとの信頼感、ファンとの信頼感をベースに、お互いがいい影響を与え合って一緒に生長していきたいっていう願いも込めてます」(ユンホ)
その思いは幕開けを飾る「I Love You 〜Introduction」から早くもあふれだす。「愛しています」だけでは伝えきれない感謝の思い。それがひしひしと伝わってくる2人の純真な歌声に、のっけから感動の温かい涙を流すファンも多いだろう。
そうして大切な人に愛と感謝をやさしく告げたあと、2人の男たちは胸を張り颯爽とファイティングポーズをとる。続く「Champion」は、チャンミンの恐るべき高音シャウトとユンホの挑発的なラップが炸裂する力強いダンスナンバー。<この場所こそKing of kings 不死のI am a Champion>と吠え、自分たちの誇りとまだまだ上をめざす強い意志をむきだしにする。スピード感あふれるロックビートに挑戦した「Hide & Seek」はスリリングで攻撃的な一発だし、「SCREAM」も激しさと野性味が共存する雄々しいナンバー。前作『TIME』収録の「Fated」「BLINK」に続く男の生き様ソングとなった「信じるまま」では何かに媚びることなくまっすぐぶつかっていく姿勢を訴え、変則ビートが印象的な「Breeding Poison」では悪い女にひっかかるなと男性リスナーに向けてメッセージを放つ。そうして男のラフネスとタフネスを存分に発揮しつつ、「Something」ではプレイボーイキャラに扮して男の粋と艶で女性を魅了。スウィングジャズ風のサウンドも含めて、「Something」は東方神起のあらたな魅力がたっぷり詰まった曲だ。
「今回は前よりも生々しい東方神起の歌声がレコーディングできたと思っていて。個人的に今後の東方神起も楽しみになるアルバムになりました」(チャンミン)
「今回はアルバムのトラックが集まった段階で、完成度が高いぞって感じたんです。そういうのは初めて。全体的に大人っぽい感じだし、今までよりさらに幅が広がってるから本当にヤバいなと思ってたんです」(ユンホ)
昨年のツアーを大いに盛り上げた夏ソング「OCEAN」も収録。UKロック+EDMのような「Cheering」もライブで盛り上がること必至だろうし、「Crazy Crazy Crazy」はその上を行くファンキー&パンキッシュな超アゲ曲だ。レゲエ調の「Good-bye for Now」もライブをイメージして作られたハートウォーミングな惜別ソング。「Easy Mind」や「Rat Tat Tat」のようなピースな雰囲気がある曲で、ユンホのNGテイクも聴けちゃったりする。
今回は近い距離で、生身な2人を感じられるライブにしたい
「今回、バラード曲は全体的に歌詞をセリフみたいに歌うというか、話すように歌うよう心掛けていたんです。「愛をもっと」をレコーディング中、スタッフの方に表現するのが前より上手くなったねって誉められたのがうれしかったですね」(チャンミン)
アルバムのタイトル曲として制作された「TREE OF LIFE」は、クラシックやゴスペルの要素を取り入れた大曲。ひと言ひと言丁寧に紡がれる2人の歌は温もりと深みを湛えていて見事だし、地面に芽吹いた双葉がぐんぐん生長し、緑生い茂る大樹へと変わる様が目の前に浮かんでくるようなドラマティックなサウンドも素晴らしい。この曲のテーマは<僕たちはこの木の下に出会い生を育む>というサビの歌詞。四季の移り変わりによって樹木は姿形を変えるけれど、いつも同じ場所にあるということ。そして、その樹木は私たちと寄り添い、ときに支えてくれる存在であるということ。また春は必ず巡り来るという自然の摂理も伝えている。
「この曲は本当に歌詞が難しかったので、ディレクターさんに1つひとつ聞いて確認して歌っていきました。この曲を聴けば今回の東方神起の全体的なイメージがわかってもらえると思うし、僕たちは自然と寄り添っていかなきゃならないっていうことを伝えなきゃというプレッシャーもある曲だと思ってます」(ユンホ)
「この曲を聞いたときに何年か前にグランドキャニオンに行ったことを思い出したんです。そのとき自然の雄大さにびっくりしたんですね。あの前では人間はどれだけ小さい存在かっていうことに気づいた。そんな偉大な自然を人間は破壊するのではなく、自然と人間は共存共生すべきだって思った。この曲はそういうメッセージも含んでますね」(チャンミン)
4月22日から本作を引っさげた全国ツアーが始まる東方神起。今回は東京大阪以外アリーナサイズの会場を巡るが、ステージと客席が少し近づいたからこその楽しみも期待できそうだ。
「去年はショーアップしたスケールが大きいライブだったけど、今回は近い距離で、生身な2人を感じられるライブにしたいですね」(チャンミン)
山登りに例えると、一度大きな山に登って次にもっと大きな山をめざすとき、一度下がってまた上るっていう。今度のツアーは次へのベースキャンプになると思ってるから、また新しいものができるんじゃないかって自分でも楽しみにしてます」(ユンホ)
(文:猪又 孝[DO THE MONKEY])
東方神起より動画コメントが到着!
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