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Aぇ! groupになぜ“沼る”のか バンド、バラエティー、役者、楽曲から多角的に紐解く軌跡
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Aぇ! group(左から)正門良規、佐野晶哉、末澤誠也、小島健
バラエティーで爪痕、ステージで圧倒 Aぇ! groupの多面性
関西ジュニアの中から彼らを見出したのはSUPER EIGHTの横山裕と大倉忠義だった。2018年、横山と大倉が関西ジュニアのライブ構成と演出を手がけたことをきっかけに、Aぇ! groupをプロデュースすることになった。なにわ男子が王道アイドルを極めていく一方、ジュニア時代のAぇ! groupは、激辛グルメや蜂の巣駆除、3人4脚で六甲山を登山するなど、体を張ったロケが多かった。小島健の無茶振りに最年少の佐野晶哉が応えて暴走すれば、末澤誠也が派手なリアクションで笑いを取り、そんなメンバーたちを正門良規が抜群のワードセンスで回す。関西のローカル番組では、ハイヒール、よゐこといったベテランたちと共演していたこともバラエティー力を鍛える要因になったはずだ。
今や、ライブMCやレギュラー番組『Aぇ! groupのQ&Aぇ!』(フジテレビ 毎週火曜 24:15〜24:45)、YouTubeで見せるメンバー間の“いざこざ”(Aぇ! groupのわちゃわちゃ感を表す言葉。「Aぇ! BEAT」の歌詞にも「いざこざ(Aぇ集団)」のフレーズがある)はすっかり彼らのお家芸に。メンバー同士の仲良さが垣間見える“いざこざ”の面白さからAぇ! groupに沼ったファンも多いのではないだろうか。
ジュニア時代は、カラオケ番組や『ラヴィット!』(TBS)出演などをきっかけに、佐野がバラエティー番組の切り込み隊長を担っていたが、ここ最近は末澤の単独出演も増えている。芸人相手に甲高い声でツッコんだかと思えば、逆にイジられもする。かつては“関西の狂犬”と呼ばれていた末澤が、“おバラエティーの申し子”としてお茶の間に浸透しつつある。
バンド、役者、バラエティー…それぞれの武器がグループを強くする
昨年のアリーナツアー『Aぇ! group LIVE TOUR 2025 D.N.A』では、会場全体を研究室に見立てた演出で登場。ユーモアたっぷりの自己紹介ソング「僕らAぇ! groupっていいますねん!!!!!」や、照れながら踊る王道ラブソング、妖艶なナンバーにゴリゴリのダンス、観客と一体化できるC&R(コール&レスポンス)曲まで、飽きさせることがないパフォーマンスの連続だった。彼らのライブに必ず登場するのが、佐野が扮するインド好きな日本人の女の子“よし子”。小島が演出するお笑いコーナーの立役者となり、毎回笑いを巻き起こす。ライブでしか会うことができない、貴重な存在としてグループの支えになっているのが面白い。
ギターの名手・正門を中心に、小島、佐野の3人は“バンドトリオ”と呼ばれ、関西ジュニアのライブではバンド演奏を任されるポジションにいた。そんな3人に対して、グループ結成までハンドマイクで歌う機会がほぼなかった末澤が、グループのリードボーカルを担うことに。2022年、関西ジュニアのあけおめライブ『THE BEGINNING〜狼煙〜』で末澤は、自身の高音を武器に、圧倒的な歌唱力でオリジナル曲「PRIDE」を披露。ファンのみならず、現場にいた取材陣にも衝撃を与えた。
これをきっかけに、ジュニアにして『イナズマロックフェス 2023』に出演。昨年は「PRIDE」「咆哮」という彼らの2大ロックナンバーを引っ提げ、『SUMMER SONIC 2025 OSAKA』に参戦し、2度のフェスを経験している。唸るようなギタープレイでライブの熱量を上げていく正門、それに呼応するように佐野がエネルギッシュにドラムを叩き、鍵盤を操りながら、リーダーの小島が後ろからメンバーにアイコンタクトを送る。そんなメンバーを信頼して、末澤がシャウトするライブパフォーマンスは、アイドルの枠に収まらない。
SUPER EIGHTの横山が最初に彼らに与えたのはライブではなく、自身が企画・演出による舞台『僕らAぇ! groupって言いますねん』だった。同じ関西ジュニアでもバンドトリオの3人と、先輩にあたる末澤は、それまでほぼ接点がなかった関係性。そんな彼らがグループとして同じ目標に向かうきっかけ作りにもなった舞台だ。
もうひとつ、彼らがジュニア時代に演技の下積みをしたのが、“グレショー”と呼ばれていた演劇番組『THE GREATEST SHOW-NEN』(ABC)。ここで関西発の劇団や演出家とともに、1回限りの本番のために稽古を重ねる収録を約2年、経験している。ヨーロッパ企画、劇団鹿殺し、劇団そとばこまちなど錚々たる演劇人からの洗礼を受け、その集大成として『ガチでネバーエンディングなストーリぃ!』(企画・演出 ヨーロッパ企画)を全国4都市で上演した。この時期の学びが現在の演技活動にも生かされている。
正門は加藤シゲアキ原作・脚本による『染、色』(2021年)で舞台初主演を務めて以降、舞台に開眼。海外戯曲の主演で重厚な役からコミカルな役まで、挑戦の幅を広げている。末澤は坂本昌行主演ミュージカル『THE BOY FROM OZ』(2022年)、『三銃士』(2024年)に出演。今年10月には磯村勇斗とW主演の映画『mentor』の公開が控えている。佐野はアニメーション映画『トリツカレ男』(2025年)などで声優に挑む傍ら、今期の朝ドラ『風、薫る』の島田健次郎役をオーディションで獲得した。小島は7月24日より独占配信のHuluオリジナルドラマ『八神瑛子 -上野中央署 組織犯罪対策課-』でフィリピン人の殺し屋・グラニソ役に全編英語で挑戦している。
ここで、メンバー4人それぞれに焦点を当て、個性を深堀りしてみたい。



