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サザンオールスターズ復活&35周年記念企画『新曲に込められた想いを紐解く! ファンに聞いた☆サザンの好きな曲ランキングも』

2013年、夏――。5年ぶりにサザンオールスターズが帰ってきた! そこで、ORICON STYLEでは、彼らの復活&デビュー35周年を記念して2週に渡りサザンを特集。1週目は新曲「ピースとハイライト」をピックアップ。そして、2週目は好きな曲や今後の活動で期待することなど、サザンに関するあらゆることをファン4702名に大調査!みんなはどう思ってる? あなたの知らないサザンの魅力が見えてくるかも!?

おかえり! 日本の夏に不可欠なピースが戻ってきた

  • 「ピースとハイライト」(通常盤)

    「ピースとハイライト」(通常盤)

  • 完全生産限定盤『“胸熱35”カートンBOX』は、“納涼サマーポンチョ”付き

    完全生産限定盤『“胸熱35”カートンBOX』は、“納涼サマーポンチョ”付き

 2008年8月24日、「真夏の大感謝祭」と銘打たれたサザンオールスターズの30周年記念ライブが全4日の公演を終えてからの5年間、街には変わらずサザンの名曲たちが流れていたし、桑田佳祐をはじめとする各メンバーの新たなチャレンジが僕たちを魅了してくれてもいた。けれども、心の奥底にはいやでも空虚感と寂寥感が澱(おり)のように溜まっていくのを感じずにもいられなかった。加えて、2010年にはソロ活動に勤しんでいた桑田佳祐に病が発覚、活動休止を余儀なくされた。

 間もなく復帰し、桑田佳祐はオリジナルアルバム『MUSICMAN』をリリースするが、その後まもなく起きた2011年3月11日の東日本大震災は日本中を深い哀しみと苦しみで覆った……。そんな時に立ち上がったのが桑田佳祐だった。その年の4月には同じ事務所の仲間とともに“チーム・アミューズ!!”を結成し、被災地はもちろん、日本中を鼓舞する応援歌「Let’s try again」を完成させた。震災から半年後の9月には、復興への願いを込めた『宮城ライブ〜明日へのマーチ!!〜』を決行、歌とメッセージで東北を後押しした。ソロ活動25周年にあたる2012年も桑田の積極的な活動はとどまるところを知らず、25年の集大成となるベストアルバム『I LOVE YOU -now & forever-』を手に全国10ヶ所で21ステージを披露した。その幕開けは仙台。ここでも彼は東北を通じて全国へエールを送った。

 そして2013年夏。みんなが待ちに待っていた、うれしい知らせが届いた。サザンオールスターズ活動再開。各メディアがこぞって大々的に取り上げ、街には号外があふれた。この事実だけでも、いかに彼らの動向に人々が注目し、その復活を一日千秋の想いで待ち望んでいたかがよくわかるだろう。夢ではなく、5年ぶりにサザンが魅力たっぷりの新曲を携えて帰ってきたのだ。

 5年ぶりとなるニューシングルは「ピースとハイライト」。往年の喫煙者には懐かしい、日本の煙草を代表する2大銘柄である。もちろん、そんな愛煙家に捧げるために作られたものでないことはだれもがわかっている。要はピース=平和、ということ。平和をテーマにサザンオールスターズが描くメッセージ・ソングということだ。再始動を高らかに奏でるファンファーレのようなオープニングや、サザンならではの一匙(ひとさじ)のセンチメンタリズムと目いっぱいの爽やかさが全編を突き抜ける夏らしさ全開の曲調に心が弾んでしまうが、歌詞を読んでいけば、それが現在日本を、そして世界を悩ませているさまざまな“ボタンの掛け違え”がテーマになっていることに容易に気づく。誰もが願う「世界の平和」をテーマにした、メッセージに溢れた作品だ。

“約束の地”日産スタジアムを皮切りに全国のファンの元へ

 映画『永遠の0』(本屋大賞作品『海賊とよばれた男』も話題の作家・百田尚樹のロングセラー)の主題歌となっている「蛍」。心に沁み込んでいくようなこのバラードの根底にも「平和」への強い願いが流れていることは明らかだ(ちなみに、サザンによる映画主題歌は『稲村ジェーン』の主題歌となった「真夏の果実」以来23年ぶりだという)。

 ひと足早くサザンの演奏シーンが見られるミュージックビデオが話題の「栄光の男」は、タイトルとは裏腹に、現状に忸怩(じくじ)たる想いを抱いている男が主人公の物語。それでも、多くの人々が共感を覚えやすい等身大の人間に対して、気持ちを奮い立たせるかのような歌詞とノスタルジックな曲調は、いつしか心に涙の雨を降らせてしまう。常に、人生の応援歌を提供し続けてきた桑田佳祐が、伝説のスーパースター・長嶋茂雄と松井秀喜の国民栄誉賞授与式をきっかけに書き上げたという同曲は、人生のさまざまな場面を思い起こさせてくれる。ほろ苦さのなかに垣間見える光がまぶしくてたまらないナンバーだ。

 お得感満載の今回のシングルは、原由子歌唱による「人生の散歩道」で締めくくられる。サザンの良心であり、この声あればこそのサザンといえるハラボーが優しく柔らかく歌いかける。一歩一歩踏みしめて自分のテンポで歩んでいこうと訴えるかのようなほんわかした曲調は、聴き手のそばにいつもサザンがいるということもまた感じさせる。

 誰もが前を向き、日本が新しい一歩を踏み出さなければならない時期だけに、慈愛とエールに満ちたサザンの歌たちが胸を打つし、思いを新たにもしてくれる。

 この新曲をひっさげて行われる約35万人動員予定の野外スタジアムツアーは、活動一時停止の“ポーズボタン”を押した日産スタジアム(8月10日、11日)から始まり、サザンの原点でもある茅ヶ崎(8月31日、9月1日)などを経て、最後は、昨年そして一昨年と桑田佳祐が確固たる思いをもって訪れた東北の地、宮城スタジアム(9月22日)へと向かう。

 彼らは4曲ものとても素敵な作品を携えてシーンに帰ってきた。おかえり、サザン。おかげで、2013年の夏は、いつもより元気な夏になりそうだ。
(文:田井裕規)

復活★サザンの野外スタジアムツアーはWOWOWで楽しもう!


 WOWOWでは、5年ぶりの復活&デビュー35周年を記念したスペシャル番組を放送!8月24日(土)は、“約束の地”日産スタジアムから封切られた野外スタジアムツアー『サザンオールスターズ35周年スペシャル「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」』を、最新取材映像はもちろんライブ映像やインタビュー、ドキュメント、ビデオクリップなど貴重な映像満載でお届け! さらに、ツアー最終日となる9月22日(日)には、サザンとしては実に10年ぶりとなる宮城スタジアム公演を独占生中継! この夏をさらに熱く盛り上げたサザンのツアーファイナルは見逃せない!

【番組情報】
◆『サザンオールスターズ35周年スペシャル「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!』
8月24日(土)後4:00〜 (WOWOWライブ)

◆『独占生中継!サザンオールスターズ SUPER SUMMER LIVE 2013「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!』
9月22日(日)後5:00〜 (WOWOWライブ)

関連リンク

【サザン特集☆1stWeek】5年ぶり新曲「ピースとハイライト」に込めた思いとは?
オフィシャルサイト
【サザン特集☆2ndWeek】好きな曲ランキング
【サザン特集☆2ndWeek】夏に聴きたい曲ランキング
【サザン特集☆2ndWeek】今後の活動で期待することは?

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