2023-02-24 （更新：2023-02-25） ORICON NEWS

第5回好きなYouTuberランキング

　専業YouTuberも日々増えているが、お笑い芸人や俳優、アイドルなどの参入も珍しくなくなってきている昨今。家庭ではコネクテッドTVも主流になり、YouTubeがメディアの一部になっている。ORICON NEWSでは、10～50代の男女1000人にアンケート調査を行ない、『第5回好きなYouTuberランキング』を発表。その結果、嵐・二宮和也、KAT-TUN・中丸雄一、Hey! Say! JUMP・山田涼介、Sexy Zone・菊池風磨からなるYouTubeのみのオリジナルユニット【ジャにのちゃんねる】が、1位に輝いた。
※チャンネル登録数は2023年2月22日時点

日本最速で登録者200万人達成、24時間テレビのメインパーソナリティーにも

　2021年4月よりスタートした二宮、中丸、山田、菊池の【ジャにのちゃんねる】（登録者数368万人）が首位を戴冠。動画の監修と文字入れは二宮が、編集作業の一部は中丸が担当している同チャンネル。各メンバーの知られざる交友関係を探る「相関図」企画などが人気で年齢、グループの枠を飛び越えたワチャワチャとした交流にファンは熱視線を送っている。

　昨年はランクイン圏外であったが、2022年8月27日・28日放送の『24時間テレビ愛は地球を救う45～会いたい～』（日本テレビ系）でメインパーソナリティーを務めたことでチャンネルの認知度を高めたのも、今回急浮上した理由と思われる。『24時間テレビ』本番まで同チャンネルにて毎週金曜日に関連コンテンツを公開、放送中もYouTubeを連動させたコンテンツを配信したことも話題となった。

　そんな【ジャにのちゃんねる】に「全員が忙しい中でも工夫して、4人にしかできない企画や動画を作っていておもしろいから。好きなコンテンツはゲーム実況、コンサートの裏側等」（山形県／20代／女性）「4人の雰囲気、二宮さんが書く概要欄が温かくて好き。4人がゆるゆる話しているだけでも幸せになれる。朝食シリーズや二宮さんの1人生配信が特にお気に入り。また、ドラマの現場やレッドカーペット、ルーティン動画など普段見れない裏側が見れるのが良い」（神奈川県／20代／女性）などの意見が寄せられた。

　また、「テレビではなかなか見ることができない雰囲気、会話を覗き見できている感じで、ゆるい感じが楽しい」（東京都／50代・女性）とYouTubeならではの“ユルさ”も人気の一つとなっている。

　ジャニーズ事務所では、所属アーティストによる公式YouTubeチャンネルを多数展開しているが、同チャンネルはYouTubeに特化した娯楽コンテンツを提供しているため、各人のファンはもちろん幅広い支持を集めている。

エガちゃんが見られるのはYouTubeだけ！笑い＋涙ありの人間らしい一面にかつてのファンが胸アツ

30代以上からの支持が集まった江頭2:50(C)ORICON NewS inc.

　同ランキングで2連覇を達成していた【江頭2:50】が惜しくも2位に。しかし、地上波ではできない攻めた姿勢が人気で、特にテレビ時代のファン層（30代～50代）の熱い支持が集まり、上位をキープした。

　2020年2月1日に開設したYouTubeチャンネル『エガちゃんねる』は、登録者数364万人を記録。2022年4月14日に300万人登録達成を受け、同年9月30日には同チャンネルの大型イベント『エガフェス2022』を開催した。中川翔子、キャイ～ンらゲストも続々と集結し、笑いと音楽の宴を届けた。（2月25日に一部修正しました）

　江頭は、YouTube発表の2022年内で登録者数を大きく伸ばしたチャンネルを選ぶ国内トップ登録者増加クリエイター部門で5位に。最多再生動画は『江頭56歳、初めての二郎系ラーメン』で956万回視聴を記録するなど、グルメへの忖度なき批評も人気を集めている。

　そんな江頭に「TVで見なくなって久しいと思っていたらある日突然始まった江頭さんのチャレンジ精神満載のチャンネル。無茶をする一方で、しっかりと彼の考え、情熱、笑いを伝えるところと、申し訳なさそうに謝るところが好きです」（京都府／40代・男性）、「エガちゃんの人間性が伝わってくる内容で、笑えてかつ感動できる動画が結構あるので好きです」（熊本県／40代・男性）などエールが送られた。

国内YouTuberのパイオニア＆レジェンド、家族で見られる優良コンテンツ

専業YouTuberとして圧倒的な人気を誇るHIKAKIN(C)ORICON NewS inc.

　3位は、同ランキングスタート時から人気の高い【HIKAKIN】。昨今はCMやドラマなどへの他メディアにも起用され、YouTuber兼タレントという立ち位置でも活躍している。

　炎上リスクや過激なネタ、暴露系など治安の悪い内容も目立つYouTubeだが、彼には「YouTuberと言えばHIKAKINさん。不快な表現が少なくて安心して観ていられる」（愛知県／50代・女性）、「子どもに見せても安心できるほど、言葉遣いが悪くない」（宮城県／40代・女性）という親目線のコメントも多いのが特徴だ。

　1月に公開した『【10億円】年末ジャンボ10000枚箱買いで1等10億当てるぞ！【宝くじ】』も盛り上がり、「1万枚の宝くじを購入しても当たらないということが分かった。自分が購入した気持ちになって、楽しむことができた」（高知県／50代・男性）という意見もあった。

　最近ではトルコ・シリア大地震へ自ら100万円を寄付。「対岸の火事だとは思いません」と支援呼びかけるなど“YouTuber界の良心”として多彩に活躍している。

初登場は昨年再ブレイクした“筋肉芸人”と愛知が生んだ“人気YouTuber6人組”

昨年末発表の「ブレイク芸人」に続き、「好きなYouTuber」でもランクインしたなかやまきんに君(C)ORICON NewS inc.

　1位の【ジャにのちゃんねる】も初登場だったが、ほかに今回初めてランクインしたのは次の2組。

　9位の【なかやまきんに君】は、『ザ・きんにくTV 【The Muscle TV】』（チャンネル登録者数 199万人）と『ザ・きんにくTV 2nd 【The Muscle TV 2nd】』（50.3万人）の2つのチャンネルを配信している。

　登録者の多い『ザ・きんにくTV 【The Muscle TV】』では、運動の初心者／中級者／上級者問わず、視聴者に優しく寄り添った規則正しい運動方法・健康方法を提供。お笑い芸人としての活動と並行して、自身のチャンネルを通してフィットネスの知識や理解を広めている。

　ユーザーからも「筋肉体操で足腰が悪い人向けの体操もアップしてくれているので、祖父母等と一緒に楽しめる」（埼玉県／40代／女性）、「ダイエットの動画を見るようになっておすすめで出てきて、運動が嫌いなので興味なかったのですが日本一ゆるいスクワットなどやってくれたり話し方も誠実で見るようになりました」（大阪府／50代／女性）と、40代以上からの支持の声が多く見られた。

初ランクインとなった人気YouTuber・東海オンエア(C)ORICON NewS inc.

　10位の【東海オンエア】は、2013年よりYouTubeでの活動をしているが、意外にも今回TOP10に初ランクインした。愛知県岡崎市に拠点を置く、てつや、しばゆー、りょう、としみつ、ゆめまる、虫眼鏡からなる6人組YouTuberグループだ。チャンネルは、メインの『東海オンエア』、サブの『東海オンエアの控え室』、及び各メンバーの個人チャンネルが存在する。

　メンバーそれぞれの個性を生かした動画が見られるのも魅力で、てつやは元AKB48・峯岸みなみと“アイドルとファンの結婚”を実現させたことでも話題となった。

　活動スタートから今年で10年経つ彼ら。しかし、ずっと同じアプローチで配信しているのではなく「流行に乗らずに毎回東海オリジナルの企画なのでわくわくする」（静岡県／10代・男性）、「企画が他のYouTuberにはない内容でおもしろい。ちゃんと企画を考えて動画にしてるのが伝わって応援したくなる。体を張ったり、結構なお金を使ったりワンパターンじゃないのでおもしろい」（大阪府／30代・女性）という声が多数寄せられていた。

　今回のランキングで特徴的だったのは、コンテンツの内容の評価と共に「動画編集の質」についてのコメントが散見されたこと。若干雑なYouTubeらしい編集というのがかつてはあったと思うが、これだけYouTuberやチャンネルが増え、視聴者側の目も肥えたことで、編集への評価もYouTuberの人気に反映されているようだ。