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SixTONES「PARTY PEOPLE」“パリピたちの夏”が凝縮、サマーチューンで6人はさらに新たなステージへ!

 8月5日、YouTubeにSixTONESの新曲『PARTY PEOPLE』のMVがサプライズで公開された。『PARTY PEOPLE』…このタイトルを見たとき、筆者がまず思ったのは「来たか…!」。目にする前でありながら「ここまで彼らを体現するタイトルはなかったのでは」と確信した。SNSでも「SixTONESの本領発揮だ!」「ジャニーズのトップオブ陽キャが陽キャ曲出したら天下統一」など絶賛の声が。早速、MVを観た。感想は…。プロのライターであるにも関わらずネットミーム、しかも顔文字を使うことを、どうか許してほしい。本当にこんな気持だったし、こんな顔になったのだ。「キタ━(゚∀゚)━!」と。

燃え上がる夏の太陽の下で歌い踊る“原石”たちの饗宴

 重低音、ギラギラ、クラブ的、ジャニーズの“闇堕ち”サウンズ、そんな印象の強いSixTONES。ご存知の通り、これまでも「Special Order」「RAM-PAM-PAM」「WHIP THAT」など、数々のパリピソングを打ち出してきた。

 だが今回の「PARTY PEOPLE」は一味違う。完全に新たなSixTONESの姿がそこにあった! 曲調は典型的なサマーチューンなのだが、その中にサーフミュージックあり、ロコあり、ラテン・ロックあり、スカあり、シティーポップあり、と実はさまざまな要素のオルタナティブ。太陽ギラギラな日中を思わせるサウンドが続いたかと思えば、2:13〜のジェシーソロあたりから夕刻となり、そして“夜”のとばりが下りてくるようなメローなメロディまである。

 つまり、“パリピたちの夏の1日”がギュッと詰まった構成なのだ。それが曲のメリハリを生み、SixTONESが持つさまざまな“色”を表現するシステムとして機能している。「夏の恋を全部飲み干して」のサビも耳にやたらと残る。そしてそれが、鼓膜を震わせ、神経系統から脳のニューロンへと電気信号が雷のように走っていくそのサイバーな感覚は、まさにSixTONESならではと言えよう。

 筆者はメディアよりSixTONESについてのコメントを求められた際、かねがね「彼らはジャニーズというより、もはや“SixTONES”というジャンル」と話してきた。そして同曲を聞いた時に、まさに“SixTONES”というジャンルの、新たな扉の1つがまた開けられたように感じた。

ジェシーの掛け声からスタート! メインだけではなく背景からも目が離せない構成

 振り付けを担当したのは、世界的ダンサーのGANMI。MVにもダンサーとして登場し、今までのSixTONESのMVにはない、大勢で踊るダンスMVになっている。全員がサングラス姿に夏らしいシャツ。結成から7年、デビューして2年、年齢と経験を重ね、大人になってきた“SixTONESの夏”が表現されているように感じられる。

 その冒頭に現れるのは、ジャニーズきっての陽キャ・帝王ジェシー。帝王の掛け声から京本大我、松村北斗の歌唱につながっていく流れは、「これぞSixTONES」の王道だ。

 それぞれが歌う時、それはアップで映されるが、よく見ると背後では音楽にノッて、思い思い、自由に過ごしている5人の姿があるのにも注目。例えばジェシーが歌っている背後では、松村がなにか英語を話してそうにしていたり、森本慎太郎が(なぜかよく分からないけれども)くるくる回っていたり。それがまた彼らの個性を現しており、6にそれぞれの“原色”が出ているので、是非目を凝らして鑑賞してもらいたい。

 そして圧巻なのはやはり田中樹のラップパート! 色気が大爆発しているのは言わずもがな。夏の灼熱の砂浜、そこにかかる陽炎、夏の太陽を跳ねる海の腹のギラギラ、体ごと持っていかれそうな大きな波、夜空で光の筋を描く流星群…そんな海の風景が脳裏で、モザイク模様に、デジタル的に、オーバーラップしていくそのビートには正直、“やられた”。

 森本と地優吾(高ははしごだか)の「WAWAWA」のコンボの魅力もノックアウトもの。オラオラ森本とやや斜に構えた地のギャップにもしびれる。また森本がサングラスを使いながら「僕たちのSummer」の歌詞パート、その後の森本の「here we go」歌詞パートも、彼らのこれまで史上1、2位を争うクールさではないだろうか。

 そんななか、サビのダンスは非常に真似しやすいシンプルさ。ぴょんぴょんと飛び跳ねる感じもどこか可愛らしく、TikTokなどにこの部分の振りが流れれば流行るのではないかと思わせるキャッチーさ。もちろんカラオケで歌いながら全員でぴょんぴょんするのも良さそうだが、まだリリースは未定だと言う。…焦らし上手にも程がある。SNSにも「踊ってみたい!」の声が、文字通り“踊って”いる。もしライブでこの曲が流れたら…そう思うだけで体が動き出しそうになうファンは少なくないはずだ。

やりたい放題の夏! 花火にシャンパンに歌にダンス、暗い世相を吹きとばせ!

 終盤へ近づけば近づくほど、SixTONESはますますやりたい放題になっていく。花火をしたり、シャンパンを浴びたり、「もう夏だし、やりたいこと全部やっちゃえ!」的な彼らの表情が愛おしい。そんな中で、シャンパンを放出する際に、ちょっと腰がひけている感じの京本の姿や、「パリピ慣れしてないのに、さすがの演技力でカバーしてるんだろうなあ」と思わせる松村の“不自然なほど完璧すぎる動き”など、彼らの“素”が垣間見られるのも楽しい。

 また曲が終わった後に「夏休みが終わった」感が漂う、なんとも言えない侘しさも良い。“夏”を完全に再現しており、令和を代表する夏のキラーチューンになるのではないかという予感すらある。

 SixTONESの特徴として、ファンから「これまでジャニーズに興味なかった」「ジャニーズにハマるとは思ってなかった」という言葉がやたらと多く聞かれるというものがある。「SixTONESはジャニーズというよりは“SixTONES”というジャンル」と先述したが、この曲もジャニーズ楽曲というより、“サマーチューン”であり、アイドルソングというより、“定番爆アゲ曲”である。SixTONESならではの世界観を軸に起きながら“普遍”をも宿す、それが『PARTY PEOPLE』だ。

プレシャス・ストーン=宝石……それは“普遍”の価値を持って人類の歴史で受け継がれてきたもの。磨かれつつある“原石”である彼らも、この楽曲によって“普遍”の価値を手に入れた…? 

 『PARTY PEOPLE』はそんな、ギラギラであり、キラキラした宝石の原石たちが隠してある“宝島”そのものだ。皆、思い思いの装備で、この“宝島”を目指してもらいたい。夏を感じたくなった時、落ち込んだ時、それぞれのシチュエーションで、“宝島”へ向かって漕ぎ出そう! 夏の海へ船を出そう! そこに、確かに彼らが待っているはずだから──。

(文/衣輪晋一)

■SixTONES Official web site
https://www.sixtones.jp/  

■SixTONES YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCwjAKjycHHT1QzHrQN5Stww  

Sponsored by Sony Music Labels Inc.

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