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ORICON NEWS
東方神起『70万人を動員した感動と興奮のドームツアーをレポート!』
力強い歌声と迫力のパフォーマンスで5万5000人を圧倒
すでに汗だくの2人は、「この雰囲気を活かして、次の曲にいきたいと思います」(チャンミン)と呼吸を整え、「STILL」「Duet」「One More Thing」と、一変してミディアムバラードを熱唱。目を閉じ、歌に集中するユンホとチャンミン。また中盤で披露された「Heart, Mind and Soul」や「One and Only One」では、2人ならではの奥行きのあるドラマティックなハーモニーに観客は魅了され、自然と大きな拍手が起こった。1つひとつの動きにキレのあるダイナミックな、2人のコンビネーションダンスは東方神起のライブの醍醐味といえるが、それと同時に圧倒的な声量、歌唱力を誇るボーカルもまた彼らの魅力!これまでとりわけダンスとラップに定評の高かったユンホのボーカル力も格段とレベルアップし、歌だけでシンプルに聴かせるという部分においても、東方神起は群を抜いたレベルの高さを実証していた。
とはいえ、「Y3K」から再び激しいダンス、巧みなラップで観客を魅了するユンホ。「Come on!」と手招きすると、花道先端までステージが移動し、そのまま新たなステージが誕生!「Purple Line」や「Humanoide」では、花道にさらなるステージが飛び出し、カラフルな色彩を放つなか、360度回転!その上で2人はダンサーたちと息をつく間もないほど、瞬時に様変わりする圧巻のフォーメーションダンスを展開していた。今回のライブでは、豪華絢爛(ごうかけんらん)な演出が次々と繰り出されていったが、それにただ頼るのではなく、より際立ったパフォーマンスを魅せようと、曲のエンディングにまで神経を尖らせ、魅せあげていたのが印象的であった。
MCでは、「今回のアルバム『TIME』では、時間を再発見するというテーマがあるんですけど、その人の経験、想い、ちょっと失礼かもしれないですけど……年で(笑)感じ方が違うと思うんです」と、おなじみのチャンミンの毒舌も快調!さらに、「みんな“一期一会”っていう言葉知ってますか?今の瞬間を大事にして最高を目指すという、今回の東京ドームにピッタリだと思います!」とユンホが四文字熟語を流暢に話すと、会場は大きなどよめきが起こった。また旬のお笑い芸人のネタが披露されることも、今や東方神起のライブの楽しみのひとつとなっているが、今回は、キンタロー。の「フライングゲット」を「ワイルドゲット」と東方神起流にアレンジして披露。そのほかドラマ『家族ゲーム』(フジテレビ系)にはまり、劇中のセリフ「い〜ね!」を低音を響かせ連呼。2人の絶妙なトークの掛け合いは、実に20分にも及んだ。
後半はおなじみの「Share The World〜Skyメドレー」で、カラフルなトロッコに乗って、観客とコミュニケーションをとりながら、スタンド前をゆっくりと周遊。チャンミンはバズーカを持ってカラーボールを飛ばし、ユンホは上段の観客にアピールし、バットを勢いよく振って遠くに飛ばそうと試みるも、あえなく空振り。するとダンサーと一緒にお詫びのお辞儀をして再トライをするなど、たっぷりの遊び心を発揮し、場内は大盛り上がりとなった。そして、メインステージに戻った一行は、ブラックライトを使ったアートなパフォーマンスで「Catch Me -If you wanna-」を披露。観客を魅了し、本編を終了させた。
順風満帆ではなかったけど、温かい応援のおかげで今の東方神起がいる
「みなさん、今日は楽しかったですか?ちなみに僕、ボロボロに泣きましたよ(笑)。やっぱり今日は最終日だから、みなさんの顔をちゃんと見ながら歌うって決めてんですけど、みなさんの温かい目と熱いハートで胸いっぱいになりました」と喜ぶユンホ。「みなさん東方神起のステージはなんだと思いますか?もちろんカッコいいパフォーマンスや素敵な歌、それは僕たちよりほかのアーティストが上手な方もいらっしゃると思いますが、僕たちだけが感じられる「勇気」、「希望」、それを伝えるために存在しています。ステージの上で、もちろん僕たちもそうですが、見えないところで頑張ってくれるスタッフさんの力があるからこそこのステージができたと思います。そして、僕も東方神起のメンバーになって、みなさんに会うことができて、本当によかったです!」(ユンホ)
「みなさんの笑顔が見れて、本当に幸せな1日でした!」(チャンミン)
別れを惜しみながらも2人はステージをあとにし、これですべて終了した……かと思いきや、鳴り止まない歓声に応え、再び2人が登場!「今日は本当にありがとうございました。幸せでした!」と深々と頭を下げるユンホ。「これからももっとドームでのライブが増えるように頑張っていきたいと思います。できれば永遠に応援よろしくお願いします!」と感謝の気持ちと力強い意志を語ったチャンミン。
日本デビューを果たしてから、これまで数々の夢を叶え、記録を塗り替えてきた彼ら。8月17日と18日には、海外アーティスト初の日産スタジアムでの単独ライブも決定!灼熱の太陽のもと、新たなる伝説、夢、勇気と希望を与えてくれるに違いない!
(文:星野彩乃)
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