華やかなキャリアを支える“ポジティブ”さ “令和のシンデレラガール”熊田茜音の軌跡

 声優、アーティストとして活動している熊田茜音が8月4日、ニューシングル「ココロハヤル」をリリースする。テレビアニメ『チート薬師のスローライフ〜異世界に作ろうドラッグストア〜』(TOKYO MXほか)のオープニング主題歌として制作されたこの曲は、生楽器の音色を活かしたオーガニックなポップチューン。未来への可能性を歌った前向きな歌詞は、アニメのストーリーに沿うと同時に、彼女自身のこれまでの活動を総括するような内容になっている。本稿では、デビュー4年目を迎えた彼女の軌跡を振り返りつつ、「ココロハヤル」の魅力をひも解いてみたい。

デビュー4年で話題作に次々と出演する華々しいキャリア

次世代声優オーディション『ANISONG STARS』でグランプリを獲得

次世代声優オーディション『ANISONG STARS』でグランプリを獲得

 新曲に触れる前に、まずは熊田茜音のこれまでのキャリアを紹介したい。2017年に開催された声優アーティストオーディション『ANISONG STARS』で、4800人を超える応募者のなかから、見事にグランプリを獲得。このオーディションに参加したきっかけは、中学時代に友人関係で悩んでいたときに『魔法少女まどか☆マギカ』『HUNTER×HUNTER』などのアニメ作品に勇気をもらったことだという。アニメに登場するキャラクターが逆境にめげず、自らの意志で戦う姿に刺激を受け、声優を志したというエピソードは、彼女のポジティブかつ、目標に向かって走り続ける一途な性格を示しているといえるだろう。

 17歳で声優デビューを果たした彼女は、『転生したらスライムだった件』(2018年)のエレン役、『キラキラハッピー★ ひらけ!ここたま』(2019年)の七瀬千春役、ライフル・イズ・ビューティフル』(2019年)の渋沢泉水役と話題作に出演し、順調なスタートを切った。最初のブレイクのきっかけは、『織田シナモン信長』のメインキャスト・尾田市子役。瑞々しい声の存在感、デビューしたばかりとは思えない表現力によって、アニメファンからの大きな注目を集めた。さらに2020年1月には『織田シナモン信長』オープニング主題歌「Sunny Sunny Girl◎」で声優アーティストデビュー。カラフルなポップチューンを華やかなに歌い上げるボーカルは、音楽ファンにも新鮮なインパクトを与えた。

 今年1月にはデジタルアルバム「Colorful Dirary」、さらに4月には両A面シングル「Brand new diary / まほうのかぜ」をリリース。『転生したらスライムだった件 転スラ日記』オープニング主題歌「Brand new diary」は、疾走感のあるビートと解放的なメロディが印象的なギターロック。“前向きに行動することで、今までとは違う、新しい気付きがあるはず”という思いを込めた歌詞は、彼女自身のキャラクターとも重なっている。テレビアニメ『スーパーカブ』オープニング主題歌「まほうのかぜ」は、ノスタルジックな雰囲気のミディアムチューン。タイプの違う2曲によって、ボーカリストとしての資質の高さを改めて証明してみせた。

 オーディションを勝ち抜き、人気アニメ作品に次々に出演、そして、声優アーティストとしてデビュー。それをわずか4年の間にやってのける華々しいキャリアは、まさにシンデレラガールと呼ぶにふさわしい。

新曲の歌詞に自身を投影 だから可能なリアルな感情表現

 声優アーティストして順風満帆のスタートを切った熊田茜音だが、そのキャリアを支えているのは、彼女自身のポジティブな姿勢だ。学生時代はアルバイトで貯めたお金でボイストレーニングに通い、なかなか結果が出ない時期も「誰かを音楽で救ってあげられる存在になりたい」という一心で進んできたという彼女。その前向きで健気なスタンスは、デビュー後も一貫している。新しい作品や楽曲に向き合うなかで、悩みや葛藤を抱えることもあったはず。トライ&エラーを繰り返し、壁に跳ね返されても、それをバネにして前へ進み続ける。それこそが熊田茜音の原動力であり、幅広いファンを魅了している理由なのだろう。

 8月4日にリリースされるニューシングル「ココロハヤル」は、熊田自身のこれまでの軌跡を総括するような楽曲だ。ギター、ベース、ドラム、ストリングスなどの生楽器の響きを活かしたサウンドメイク、明るくポップなメロディラインも彼女のイメージにぴったり合っているが、特筆すべきはやはり歌詞。「挫けたりしない」「好きだから進むんだ」などのフレーズからは、彼女の前向きな姿、どんな困難にも立ち向かう姿勢がはっきりと浮かび上がってくるのだ。作詞は、声優、アイドルなどの楽曲を数多く手がける唐沢美帆が担当。熊田のキャラクターや道のりを色濃く反映させた歌詞は本当に秀逸だ。
 また本シングルのカップリング曲「自分磁針」は、『田中くんはいつもけだるげ』を手掛ける漫画家・ウダノゾミと作曲家・佐伯youthKによる青春恋愛MVプロジェクトの一環として制作された楽曲。切なさ、力強さを同時に感じさせる旋律、ライブ感のあるバンドサウンドが一つになったアップテンポのナンバーだ。歌詞は一般公募により選ばれた、16歳の現役男子高校生“伝書鳩”によるもの。恋愛の悩み、将来の不安などを抱えながらも、未来に向かって進んでいこうとする歌詞を熊田は、おそらく自身の経験も反映させながら、リアルな感情表現とともに歌い上げている。

「ココロハヤル」「自分磁針」の中心にあるのはもちろん、熊田のボーカルだ。壁にぶち当たっても、思い通りにいかないことがあっても、とにかく全力で未来に突き進む。そんな意志をポップに解き放つ彼女の歌声は、作品を重ねるごとに魅力を増している。なかなか先が見えない現状において、彼女のチアフルな歌はさらに多くのリスナーを惹きつけるはず。新世代の声優アーティストの旗手になろうとしている彼女が今後、どんな歌を届けてくれるのか。期待を込めて注視していたいと思う。

文・森朋之
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