• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

七海ひろき×大野拓朗×有川ひろ、一つのきっかけから世界は広がる

(左から)大野拓朗、七海ひろき、有川ひろ(C)ORICON NewS inc.

(左から)大野拓朗、七海ひろき、有川ひろ(C)ORICON NewS inc.

 宝塚星組の男役として人気を集め、退団後は俳優、声優、アーティストとして幅広く活躍する七海ひろきと、NHK連続テレビ小説や大河ドラマ、映画やミュージカルなどにも多数出演する俳優の大野拓朗がキャストに名を連ねるエンターテインメント・ショー『Color of Theater「ROSSO」』が27日より東京・TBS赤坂 ACT シアターで上演される。その稽古場に現れたのは『図書館戦争』『阪急電車』などで知られる小説家・有川ひろ。この3人で鼎(てい)談を行った。

「宝塚」に沼落ちした人気作家が「推し」に会ったら

――七海さんと大野さんは、『Color of Theater「ROSSO」』で初共演ということですが、有川さんは?

有川KADOKAWAの文芸WEBマガジン「カドブン」で「物語の種、募集します。」という連載企画をやっています。読者からの投稿を「種」として短編小説を書く企画なのですが「リモート会議」を種に、宝塚歌劇団をからめて書いてみようと思ったのがきっかけです。宝塚ファンの知人に、小説を書きたいからいろいろ教えてほしいと相談したところ、とても細やかに教えてくれて、DVDもたくさん貸してくれて。今年のゴールデンウィーク中、DVDをずっと観ていたのですが、休み明けにはスカステ(宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」)に加入し、宝塚友の会に入り、Blu-rayを買い漁っておりました。

――つまり、最近、宝塚歌劇団に沼落ちしたと…。現在公開中の「Mr.ブルー」という作品ですね。

大野「リモート会議」という種から「宝塚歌劇団」を発想するのがすごいですよね。

有川リモート会議の画面越しに映る背景に宝塚のポスターが貼ってあったら面白いのではないか?というだけだったのですが(笑)。

大野まさか宝塚にハマっていたとは知らず、今度、舞台やります、と有川さんに連絡したら、七海ひろきさんと共演するの!?と、大騒ぎになり…(笑)。

有川絶対見に行く!って(笑)。

――有川さん原作、大野さんがレギュラー出演していたドラマ『三匹のおっさん』がきっかけで親交があったのですね。

有川今となっては親戚の子みたいな感じですね(笑)。

大野そんなに七海さんのことや宝塚歌劇団のことが好きなら、『Color of Theater「ROSSO」』をきっかけに3人で鼎談しませんか、という話が持ち上がり今日に至ったわけです。

有川推しに対して無害で安全な存在でありたかったのに…。お話をいただいた以上、私ごときが断るなんて失礼なことできない。ジレンマを抱えて、今日ここへ来ました。七海さんに直にお会いしたら死ぬな…と思いながら。

七海こちらこそ、お会いできてうれしいです。逆に大丈夫かな? 期待に応えられていますか?

有川お会いしたら、ますます好きになりました。スカステの番組などを観ていて、自分も周りも楽しませるのが上手で、ものすごく気遣いのできる方だなと思っていました。その想像以上にすてきな方で、気さくに接してくださって。いやぁ、これは惚れるしかないな、と思いました。

大野どんだけよ。

――沼落ちのスピードが速くて深い!

有川小説家なのでいざという時の握力と瞬発力はすごいんです。

七海本当に有川先生は瞬発力の速さがすごいな、と思いました(笑)。そして、すごく、うれしいです。私はすでに宝塚歌劇団は退団(2019年3月)しましたが、宝塚という世界は私の中ですごく大事な存在ですし、宝塚で過ごした時間は永遠の宝物。どんなきっかけであっても、たくさんの方に宝塚を知っていただいて、ファンの方がどんどん増えるのはいいことだと思います。知れば知るほど抜けられないのが宝塚の世界ですからね。

七海ひろき(C)ORICON NewS inc.

七海ひろき(C)ORICON NewS inc.

――ファンとの距離感って難しくないですか?

七海距離感を難しいと感じたことは無いです。宝塚歌劇団の下級生の頃に、いきがっていた時期があって(笑)。ファンの方に、常にかっこいい自分を見てもらいたいと思っていました。でも自分で頑張っている自覚がある時点でかっこよくない。無理してかっこつけるのはやめようと思ったので、ファンの方に対しても無理はしない。ありのままといえば、ありのまま。オープンマインドで正面から人に向き合う。本気に対して、本気で返す。それをポリシーとしているので、誰に対しても正直にぶつかっていきたいな、と思っています。

有川宝塚退団時のあいさつを拝見したのですが、それが本当にすばらしくて。一番印象的だったのは「私よりも私を信じてくださるファンの皆様」と呼びかけたところですね。

七海言いました!

有川「宝塚に恋した私に皆さんが愛をくれました」って。

七海言いました! すごい!

有川退団のあいさつの場で、あの言葉がスッと出てくるところがすばらしい。絶対、すてきな方だと思いました。

七海どうしよう、すごく褒めてもらっちゃって(笑)。もう大丈夫です。私の話は十分です!

有川ひろ(C)ORICON NewS inc.

有川ひろ(C)ORICON NewS inc.

『Color of Theater「ROSSO」』に期待していること

『Color of Theater「ROSSO」』

 七海ひろき、大野拓朗、乃木坂46の伊藤純奈、宝塚宙組で娘役だった伶美うらら、俳優の東山光明、内海啓貴らが出演。物語は、七海ひろきが演じる主人公とひとりの少女の出会いから始まる。突然、赤い靴を残して姿を消してしまった少女と、再び巡りあうまでに「ROSSO」=「赤」にまつわるさまざまなエピソードが紡がれていく。芝居だけではなく、歌やダンスなどもあり、時には観客をも巻き込む壮大な演出、至極の「赤」の世界観で劇場を染め上げる。
――七海さんと大野さんは今回、初共演とのことですが…

大野今年2月にオンラインで配信した演劇『マーダーミステリーシアター「演技の代償」』に、七海さんも僕も出演していました。キャストは日替わりで、僕たちは出演日が違っていたので共演はありませんでした。ただ「演技の代償」の本番前に参加したゲーム「マーダーミステリー」のテストプレイを一緒に体験した時に少しお話しさせていただいて、めちゃくちゃかっこいいし優しくて、物腰もすてきな方だなという印象が残っています。そして、今回「ROSSO」で初めて共演できることになって、とてもワクワクしていて本当に楽しみしかないです。

七海何をおっしゃいますか! 大野さんこそイケメンで歌えて、踊れて、芝居もできて、いっぱい持っている方。たくさん学ばせてもらいたいです。今からとても楽しみです。

大野拓朗(C)ORICON NewS inc.

大野拓朗(C)ORICON NewS inc.

――お二人の共演以外に楽しみにしていることは?

七海それぞれのフィールドで活動している6人が集まるので、この人も気になる、あの人も…ということが起こる得る舞台になると思います。有川先生のように、宝塚を入り口に私のことを知ってくださって、私が出演する最新の舞台にも興味を持っていただけるのもうれしいです。そして、この「ROSSO」をきっかけに「七海ひろきって宝塚にいたんだ、その頃の作品も観てみよう」となっていただけるのもうれしいです。一つのきっかけからいろいろなことに興味が湧いて、それまで知らなかった世界がどんどん広がり、つながっていく。今回の作品は「きっかけの一つ」になると私自身、期待しています。

大野こんな時期だからこそ、個性豊かなエンターテインメントを届けたいですし、きっと、目がいくつあっても足りないくらい楽しめる舞台になると思います。歌や踊り、お芝居といったものは心を豊かにしてくれる、きっと心の拠り所になる。そう信じて、皆さんに楽しんでいただけるショーを作り上げたいです。何より、客席に座っている間は、ホッと一息つけるような時間と空間にできたらと思います。僕自身としては、七海さんをはじめ共演者の方々からいろいろ刺激を受けて、自分の引き出しがまた一つ、二つ増えそうな気がして、ワクワクがとまらないです。

――このエンターテインメント・ショーを観たら「新たな推し」が増えるきっかけになる。七海さんの新たな伝説も生まれるかもしれないですね。

有川それは本当に期待したいですね。楽しみです。
Color of Theater「ROSSO」

出演:七海ひろき、大野拓朗、伊藤純奈(乃木坂46)、伶美うらら、東山光明、内海啓貴 ほか
演出:TETSUHARU
脚本:浅井さやか(One on One)
2021年6月27日〜6月30日 TBS赤坂ACTシアター

主催:Color of Theater「ROSSO」製作委員会
コピーライト:(C)COTRP

Color of Theater「ROSSO」(C)COTRP

Color of Theater「ROSSO」(C)COTRP

あなたにおすすめの記事

 を検索