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ニッポン放送・吉田尚記が語る、ラジオ再評価の背景にある“多様性”「大事なのは否定すること」
ラジオ局アナがキャラクター化し美青年に VRを取り入れ、これまでと全く異なるラジオに
「一翔剣が生まれたのは2019年。VTuber・電脳少女シロちゃんのイベントのお仕事があり、そこで『よっぴー(吉田)も“バ美肉”すれば?』と言われたのがきっかけです」(吉田アナ/以下同)。“バ美肉”とは、“バーチャル美少女受肉”の略で、要は美しい姿のアバターを纏(まと)うこと。そこで、一翔剣というキャラを作った吉田アナはそのキャラを用いて『ミューコミプラス』をYouTubeでも同時配信するようになった。「番組が新しくなると聞いて、僕は縮小再生産はしたくなかった。これまでとは明確に違うことをやりたかった。そこで、僕が注目しているVRで番組を展開することにしたのです」
だが、なぜVRなのか。吉田アナは「世界は今、VRの登場でまさに大変革を遂げようとしているから」と答える。「僕は小学生の頃から新聞をスクラップしていたほどのメディア好きですが、VRと出会い、知り、これは圧倒的に新たなメディアが出てきたぞと直感したんです。最近で言えば、iPhone3GSが出た時の感覚。それまではガラケーで十分だと思われていましたが、その後スマホは一気にシェアを伸ばしました。そしてラジオは、最も素早く、時代に適応できるメディアです。これほどのイノベーションが起きているなら、ラジオで扱わない手はないと思ったのです」